田事(たごと)で輪箱飯(わっぱめし) 旅館らしい「おもてなし」が心に響く【会津若松市】
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料理旅館 田事(たごと) めっぱ飯
「旅館」です、「田事」は。
温泉はありません、「料理」が「あります。
1日に数組の客が2階に泊まる事ができます。
と、そんな会話が客とスタッフでされていたのが聞こえてきました。
決して、聞き耳を立てていたわけではありません、聞こえてきたのです(*1後述)。
「田事」は輪箱飯で有名な食事処でもあります。
輪箱飯は、元は輪箱(わっぱ)の弁当箱でしたが、今では杉や檜などの薄い板を曲げて作った器(わっぱ)にご飯や具材を詰めて蒸した料理の総称になっています。
ちなみに「田事」では、輪箱飯(わっぱめし)を「めっぱ飯」と呼んでいます。
農作業や山仕事へ持って行った弁当箱(輪箱:わっぱ)を会津の人は「めっぱ」と呼んでいた事に習っています。
会津おもてなし膳
ミニめっぱめしになります。
写真は「鮭」めっぱめし。
会津の郷土料理、「こづゆ」「ニシンの山椒漬け」「棒たら煮」「会津田楽」のセット。
右下にあるのが「こづゆ」。
「こづゆ」は会津で有名な郷土料理ですが、手間のかかる料理に加えて、ホタテの干し貝柱を使うことから食材費も高く、どこの店にでもあるというものではありません。
「こづゆ」の上は「お茶」、料理ではありません。
左から、「棒たら煮」「ニシンの山椒漬け」「会津田楽」。
「会津田楽」はコンニャク。
棒たらは乾燥されてカチカチになった鱈を戻して煮付けたもの。
なかなか口に合う「棒たら煮」はないのですが、甘さが程よく美味しい。
(やたら甘い棒たら煮が多い)
「ニシンの山椒漬け」も妙にツンツンしたものが多い中、田事のはまろやか。
「会津田楽」と言ってますが、ものは味噌田楽。
昼食のセットメニュー
昼食のセットメニューは3種類ありましたが、一番リーズナブルなお膳。
めっぱめしは「しらす」。
「しらす」が一番人気というお話で、「会津おもてなし膳」はミニめっぱめしになることから、量の多い昼食のセットメニューを「しらす」にしたらとアドバイスを受けました。
特にお願いしたわけではありませんが、取り分け用の皿としゃもじも持ってきてくれました。気遣いが嬉しい。
めっぱめし(輪箱飯)は、蒸篭(せいろ)になっていて、熱いので蓋を底に敷いてください、との話。
「めっぱめし」は、熱々ほかほか。今回は「鮭」と「しらす」を食べましたが。どちらも上品で味わい深い。
「こんなに美味しいんだ」と再発見した気分。
店内
店に来た時には、予約でいっぱいで入れませんという案内がありました。
この日、3軒目の店(臨時休業と予約のみだった)で「もうこんな日もあるよね」と帰ろうと駐車場へ向かっていたら、店の人が後ろから駆けてきて、ご利用できるようになりましたと言われました。
店の前には客待ちのタクシーの運転手がいたので、案内を外しにきた店の人に「今、お客さん帰ったよ」とかなんとか言って教えてくれたのかもしれません。みんないい人。
おかげで美味しいランチとなりました。
案内された部屋以外にも部屋はある様子。
2階への階段が時代を感じます。
店舗 外観 駐車場
趣のある建物です。
駐車場は、この建物の裏手。
【 料理旅館 田事(たごと) 】
住所:〒966-0086 福島県喜多方市西四ツ谷59
営業時間:
昼11:30~14:00(13:45 L.O.)
夜17:30~21:00(20:30 L.O.)
宿泊:チェックイン16:00~チェックアウト~10:00
定休日:不定休
電話番号:0242-24-7500
公式ホームページ:料理旅館 田事(たごと)
地図、ナビ用リンク (行き方/アクセス)
「料理旅館 田事(たごと)」は、「会津武家屋敷」「原瀧」「今昔亭」「うまいもん処 ろばたや」とグループ会社。
そういえば、「会津武家屋敷」内の食事処「九曜亭」でも輪箱飯を食べました。
「うまいもん処 ろばたや」はいつか行こうと思っていた店。
*1:話を聞いて書くとインタビュー記事になってしまうので、極力、直接尋ねないようにしています。インタビュー記事はどうしても店寄りの内容に傾きます。中立公正、どちらかといえばユーザー寄りになるように心がけています。
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