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人生に悩んでいる人へ。チャップリンの名言「このひどい世の中にあっても…」英語&和訳(偉人の言葉)

鈴木隆矢翻訳家

こんにちは!ほんやく検定1級翻訳士の鈴木隆矢です。
今回はチャールズ・チャップリンの名言をご紹介します。チャールズ・チャップリン(1889~1977年)はイギリス出身の喜劇俳優です。
今回は人生に悩んでいる人に届けたいチャールズ・チャップリンの名言をご紹介します。

ご紹介する名言につきましては、BrainyQuote というアメリカのサイトに記載されているものをGoogleの書籍検索にかけ、それが英語圏の複数の書籍で使用されていることを確認の上、その人物の言葉として記事に掲載しております。
古い人物の言葉ですとそれが本当にその人物の言葉なのか確認が難しい場合もございますが、複数の書籍で使用されている言葉であれば、それがその人物の考えを反映した言葉であると判断できるのではないかという考えのもと記事を執筆しております。

人生に悩んでいる人へ。チャップリンの名言「このひどい世の中にあっても…」英語&和訳(偉人の言葉)

“Nothing is permanent in this wicked world-not even our troubles.”

「このひどい世の中にあっても永遠に続くものなど何一つない。それは私たちの困難でさえも」
チャールズ・チャップリン(イギリス出身の喜劇俳優)

諸行無常。怒りも一時的なもの。

最近母親とけんかをしたのですね。母は今70歳なのですが、3年前に腰の手術を受けたのですね。去年の12月には転んで大腿骨を骨折。体力も落ちてきて、体が思うように動かないことがある。
頼み事をされるのですね。「あれ持ってきて」とか「それ取って」と。面倒くさいときがあるのですよね。仕事をしているとき、忙しいとき、頼み事をされると「面倒くさいな」と。それが態度に出てしまうことがある。そうすると母もイライラしてくる。

五蘊(ごうん)

仏教に「五蘊(ごうん)」という言葉があるそうなのですね。これは人間を構成する五つの要素を指すのだと。

  • 色(しき)→肉体・物質
  • 受(じゅ)→感覚(感覚器官を通して得られる心地よい感覚、不快な感覚、そのどちらでもない感覚)
  • 想(そう)→イメージ(「受」を感じた後、頭に思い浮かぶもの)
  • 行(ぎょう)→意志(行動を起こす前のその意志)
  • 識(しき)→判断、認識(受・想・行を取りまとめるもの)

季節は変わる。春になれば花が咲き、秋になれば葉は枯れる。諸行無常。この世の全ては常に変化している。
人間もその例外ではないのですよね。肉体も精神も、人間を構成するあらゆる要素は常に変化している。永続するものなど何一つない。全ては一時的なもの。いずれ変わる。そこに執着する必要などどこにもない。

川の流れのようなものなのだと思うのですね。川の流れは常に変化していますよね。同じ水が同じ場所にとどまるということは決してない。「川」という言葉を使ってその流れを指し示してもその中身は常に変化している。
人間も同じなのですよね。細胞は新陳代謝を繰り返し、思考は常に変化している。その変化の過程を「私」と呼んでいるだけで、そこに実体はないと。

怒りも一時的なもの

けんかをして頭に血が上っても5分くらいすると段々落ち着いてくるのですよね。
怒りも一時的なものなのですよね。それは相手も同じで、しばらくすれば段々と怒りは収まってくる。
何かを言われて言い返してを繰り返していると、次から次へ新たな怒りが生まれてしまって、終わりがないのですよね。いつまでたっても怒りが収まらない。
いかにそこで踏みとどまるか、サンドバッグになるか。諸行無常。全ては一時的なもの。しばらくすれば相手も落ち着いてくる。自分がサンドバッグになる。

人生に悩んでいる人へ。「怒り」に関する世界の偉人の名言3選

いかがでしたでしょうか?今回はチャールズ・チャップリンの名言をご紹介しました。

私が運営しているブログ『ほんやく検定1級翻訳士の【英会話フレーズ集】』の『チャップリンの名言集【英語原文と和訳】』(外部リンク)という記事では、今回ご紹介したものを含めて、チャールズ・チャップリンの名言を7句ご紹介しております。興味のある方はそちらもご覧ください。

また、私のブログ『ほんやく検定1級翻訳士の【英会話フレーズ集】』の『「怒り」に関する名言集【英語原文と和訳】』(外部リンク)という記事では、「怒り」に関する世界の偉人たちの名言を14句ご紹介しております。興味のある方はそちらもご覧ください。

では、最後に「怒り」に関する世界の偉人の名言を3句ご紹介します。

“The weak can never forgive. Forgiveness is the attribute of the strong.”

「弱い者には許すことができない。寛容さとは強き者の特性である」
マハトマ・ガンジー(インド独立の父として知られる政治指導者)

“Always forgive your enemies; nothing annoys them so much.”

「敵を許しなさい。相手にとってそれが一番不愉快なことだから」
オスカー・ワイルド(アイルランドの詩人・劇作家)

“In anger, we should refrain both from speech and action.”

「頭にきているときの発言、行動は控えるべきである」
ピタゴラス(古代ギリシャの哲学者・数学者)

お読みいただき、ありがとうございました!

翻訳家

JTFほんやく検定1級翻訳士。2014年より翻訳家。中学1年から約10年間ひきこもりを経験、その後土木作業員を経て翻訳家に。静岡県出身。

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