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正月休み明け、記録的カラカラの東京にようやく降水現象か?

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
降水域の予想(ウェザーマップ)

きょうは31日(火)大晦日、現在北日本を低気圧が急速に発達しながら通過していて、あす2025年1月1日(水)にかけての年越しは、北日本や北陸で、荒れた天気となるおそれがあります。”爆弾低気圧”に警戒が必要です。

偏西風が蛇行し、降水域が拡大か

上空500hPaの高度や降水域など(ウェザーマップ発表に筆者加工)
上空500hPaの高度や降水域など(ウェザーマップ発表に筆者加工)

今週末、5日(日)頃にかけての正月休みも、冬型の気圧配置が強弱を繰り返しながら続くため、東京など関東では、カラカラの冬晴れが続きますが、その後の計算に変化が生じてきています。上図のように、正月休み明けの来週7日(火)頃には、偏西風が日本付近で大きく蛇行し、寒気前面の本州付近で南海上から暖気が流入するとともに、降水域が拡大する計算となってきています。

6日(月)~7日(火)降水域が通過か

降水域の予想(ウェザーマップ)
降水域の予想(ウェザーマップ)

まだ降水域や降水時間にはブレがあるものの、最新の計算では、6日(月)夜から7日(火)朝にかけて、関東平野でも10ミリから30ミリ程度の比較的まとまった降水現象が計算されています。東京に関していえば、最後に1.0ミリ以上の降水があったのは、先月27日となっていますので、もしこのタイミングで降れば、約40日ぶりのまとまった降水現象になるでしょう。

また東京地方はきょう31日(火)まで25日連続で乾燥注意報が発表されていて、5日(日)まで継続すれば、30日連続となります。30日以上連続すれば、だんだん記録的な長さとなりますが、週明けに予想される降水現象で、乾燥注意報が途切れるのか、今後注目となるでしょう。ちなみに過去最も長い記録は65日連続というとんでもない記録があります。

久しぶりに東京に傘マーク

1月10日までの予報(ウェザーマップ)
1月10日までの予報(ウェザーマップ)

最新の降水現象の予想を反映して、東京にも6日(月)から7日(火)にかけて、久しぶりに傘マークが出現しました。7日(火)に小さな雪マークがありますが、今のところ、暖気が優勢となりますので、東京で雪に変わる可能性は、かなり小さいと思われます。

降水のあとは強烈寒気が襲来か

上空1500メートル付近の寒気予想(ウェザーマップ)
上空1500メートル付近の寒気予想(ウェザーマップ)

なお関東平野で降水現象が終わった後は、強烈な寒気が南下してくるでしょう。上空1500メートル付近で、-9度線が関東から九州にかけて南下し、北陸付近まで-12度線が南下する見込みです。この冬は何度も寒気が南下していますが、この冬一番の下層寒気の襲来となる可能性があります。最新情報にご注意ください。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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