【宝塚市】呼吸するうつわと暮らそう。つむぐ舎で民藝窯の手しごとにハマった日。
日本各地の民藝窯のつくり手によるうつわを扱う「つむぐ舎」さん。伝統を受け継ぎながら、いまの生活にもマッチしたうつわたちはシンプルで使いやすく、日々の暮らしを温かく彩ってくれます。5月27日まで特別展を開催中です。
阪急山本駅からほど近い、貝尻池広場を囲む通りにはセンスの光るお店が並んでいます。昨年オープンしたばかりの「つむぐ舎」さんもそのひとつ。全面ガラス張りの開放感あふれる店内のいたるところに、てづくりの器が並べられています。オーナーこだわりの棚や机、インテリアも素敵で、ここに住みたいと思うほど。
ふだんは大分の小鹿田焼(おんたやき)をはじめ、オーナー厳選の日本各地のうつわを取り扱っているのですが、現在は『牧谷窯 杉本義訓展』を開催中です(5月27日まで)。
いろいろな土を組み合わせる練り込みという手法は、素人目にみても膨大な時間と集中力を必要とする作業にちがいありません。規則正しく、でもかすかに揺らぐラインには、作者である杉本さんの息遣いまで練り込まれている気がします。
外食だけでなくコンビニや出前など、現代の食事は、いかに効率よく摂取するかに傾きがちです。そんななか、オーナーがお店を始めた理由として「宝塚には『くらし』のお店が少ないと思って」とおっしゃっていたのが印象的でした。日々を過ごすうえで欠かせない食事の時間。こうしたうつわを使ってゆったりと食事を味わえば、それだけで豊かな気持ちになれそうです。
記念に箸置きを買って帰りました。てづくりのうつわは使い込むうちに育つのだそう。十年後、箸置きと私はどんな顔をしているのでしょう。一緒に過ごす時間が楽しみでしかたありません。
店舗情報
つむぐ舎
■ 兵庫県宝塚市平井1-7-24
■ Open 11:00~17:00
■ 公式インスタグラム
(お電話でのお問い合わせはお控えください)