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iPhoneのバッテリー劣化による性能制限をオフにできる機能、アップデートで提供へ

篠原修司ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門
(写真:ロイター/アフロ)

 バッテリーの劣化状況に応じてiPhoneの性能が自動的に制限されている問題について、今後のiOSアップデートでこれをオフにできる機能が提供されることが分かりました。

 これはAppleのティム・クックCEOが1月17日に行われたABC Newsのインタビューのなかで明らかにしたもので、次期iOSではユーザーが自分のiPhoneのバッテリー劣化状況をチェックでき、さらに性能を制限する機能をオフにすることができるようになるとのことです。

 このアップデートは数ヶ月以内に実施される予定で、そのうちバッテリーの劣化状況のチェック機能については来月の開発者向けアップデートから実装されるとみられています。

予期せぬシャットダウンが増える恐れも

 ただし、ティム・クックCEOはiPhoneの性能制限をオフにする機能については「あまりおすすめしない」ともインタビュー内で語っています。

 というのも性能の制限は「バッテリーの劣化による不意のシャットダウン」を防ぐために行われているものであり、これをオフにするということは「不意のシャットダウン」が起きやすくなることにつながります。

 それでもAppleがこの機能を提供することになったのは、すでに何十件と起きている集団訴訟への対策でしょう。もちろん今回の機能が実装されたからと言って訴訟で有利に働くかどうかは分かりませんが、ユーザーにとって選択肢が増えたのは喜ばしいかぎりです。

ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門

1983年生まれ。福岡県在住。2007年よりフリーランスのライターとして活動中。インターネット(SNS)で起きる炎上の解説、デマのファクトチェック、スマホやガジェットの話題、生成AIが専門。最近はYouTubeでも活動しています。執筆や取材の依頼は digimaganet@gmail.com まで

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