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【大津市】鯉のお寺で食べる創作日本料理!元料理学校講師の作る素材や作り方にこだわったその味を徹底レポ

Sari地域情報発信クリエイター・エシカルコンシェルジュ(大津市)

こんにちは、Sariです!今回はグルメレポです。

伺ったのは、大津市小関町にある「佐知's pocket(以下佐知ズポケット)」さん。

鯉のお寺でこだわりの創作日本料理をいただいてきました。

鯉のお寺って?創作日本料理ってどんなの?

と、はてなマークがいっぱいだと思いますので、これから詳しくレポートしていきますね!

お店のある場所

佐知ズポケットさんのあるのは、大津市小関町。京阪三井寺駅から徒歩10分ほど、山手の方に少し上ったところにある「等正寺」というお寺の中にお店が作られています。

駐車場はテイクアウト利用の人のみ店の前に停められ、食事をする人は近くのスペースを利用する形となります。

お寺の横に受付があります。こちらでテイクアウトの注文もできるようになっています。

受付を済ますと、お寺の方に案内されます。食事はお寺の中の「知正庵」という書院でいただきます。

鯉のお寺でいただくランチコース

書院までの通路からは池が眺められ、中には鯉がたくさん!そのことから「鯉のお寺」と呼ばれているそうです。餌やりもすることができます(1カップ100円)。

池が眺められるカフェスペースもあります(カフェは13時~17時)。

カフェメニューを少しご紹介するとこのような感じ。パスタやカレーにランチプレートもあります。他にもドリンクメニューやスイーツも充実していました。こちらもまた利用してみたいなぁ。

今回は、こちらの書院にて、三日前までに予約が必要なランチコースをいただきます。

日本の趣のある落ち着く座敷で、テーブル椅子席にていただきます。

今回は「雪の下(3410円税込)」というコースをいただきました。

先付、八寸、椀物、旬のご飯・香物、デザートプレート(全6品)がついています。

お品書きは上の写真の通り。ではレビューしていきますね。

食べてみました

食前漢方というお茶をいただいて胃を整えてから、まずは「お仏飯のお焦げ」というものをいただきました。

カリカリのお焦げのご飯に、お出汁をかけていただきます。醤油味のお焦げが香ばしく、お出汁もしっかり取ってあってとても美味しかったです。

その次が先付け。二段重ねの器で少しずつ丁寧なお料理が並びます。

内容は上の段が右から

  • 南瓜いとこ煮
  • 信田煮
  • 八幡こんにゃく出汁煮
  • 大根旨煮
  • オクラ沢煮
  • 豚肉の柚子煮込み
  • 筍の木の芽田楽
  • 根菜のビーツマリネ
  • ひじき梅煮
  • 梅長芋ビーツマリネ

下の段が右から

  • 茄子とトマトのマリネ
  • 塩こうじ豚とキャベツのミルフィーユキッシュ
  • ひじきと干し椎茸のガーリッククッキー
  • トリュフのクロケット

本当に手が込んでいて、宝箱のようです。一口で食べられるものばかりで、色々食べたい女性や少ししか食べられない高齢の方にも喜ばれそう。でも全部食べたら、なかなかの満足感がありました。心も満たされて、顔がほころびます。

煮物はどれも味が濃いわけではないけれどしっかりと染みこんでいます。聞くと、素材の旨みを最大限に引き出し、添加物はなるべく使わないようにしているとのこと。そう、やさしい味なのですが、「うまい」を感じる味付けなのはそのせいなのですね。

中でも特に「うまい」を感じた逸品がこちらの茄子とトマトのマリネ。酸っぱさと味わいのバランスが絶妙で、口に含んだ瞬間に味覚のバロメーターが一気に「うまい!」にふれる感じ。お酒にもとっても合いそうです。(ドリンクメニューにお酒も書いてありましたので飲める方は是非お酒も注文されるのをお勧めします。)

同じく「うまい!」となったのが、一見素朴なこちらのクッキー。ひじきと干し椎茸のガーリッククッキーなんてどんな味だろうと半信半疑で口に入れましたが、いい意味で予想を大きく裏切られました。旨み爆発、もっと食べたい!となる、驚きの美味しさでした。

コースの紹介の途中ですが、ここで少しご紹介しますと、佐知ズポケットさんのシェフを務める石原佐知さんは、大和料理学園(現:大和学園 La Carriere)にて初の女性講師として勤務していた経験をもつ、料理のプロ。言ってみれば料理というものを究めている方なので、素材の旨みの引き出し方や、味つけのカラクリを知っておられるわけですね。さらに栄養成分も損なわないように気をつけておられるとのこと。さすが元料理講師、まさにからだにやさしいご飯を提供されています。

では次の料理のご紹介を。

こちらは椀物「鶏と三つ葉 海苔わさびダレ添え」こちらもお洒落な器に盛られています。

肉は胸肉でしょうか、ほどよく火が通っていて柔らかく、少しピリっとしたタレと磯の風味に三つ葉の爽やかな香りが押し寄せ、大正解!という組み合わせです。家でも真似したいなぁと思うけれど、シェフ石原佐知さんだからこの味わいが出せるのかもしれません。

ご飯はその日は土鍋の筍ご飯。季節に応じて、さまざまな炊き込みご飯が登場するそうです。

ご飯はお店の方がよそってくださいました。粒がたっていて、つやつや。滋賀県産のお米だそうです。

美味しいご飯と、筍の味を堪能いたしました。添えてあるお漬物もズッキーニの浅漬けなど、珍しいものもあって、楽しめました。

最後にデザートプレートが。こちらも一口サイズですが、ここまで少しずつとはいえ、ゆっくりと結構な種類をいただいてきたので、これぐらいの量で十分な感じです。

メニューは上から

  • キャラメルシフォンケーキ
  • チョコレートキャラメルシフォンケーキ
  • カタラーナ
  • フルーツ
  • 味噌キャラメル団子

キャラメルシフォンケーキはこちらの人気商品ということで、楽しみにしていました。

キャラメルの味が良くあるキャラメルの味とは違う!しつこさやくどさがなく、でも香ばしくてほろ苦く甘い、いくらでも食べたくなる、そんな味。

チョコレートキャラメルシフォンケーキも、チョコの甘さがふんわりと優しくて、こちらの方が甘味は強いけれど、コーヒーにもピッタリで美味しい。

聞けば、こちらのケーキは甘い物苦手な人でも食べられたとか、キャラメル好きの人がハマって買いに来てくれるとか。人気の秘密は石原さんの作り方へのこだわりのようです。

とことん無添加にこだわり、材料も滋賀県産の顔の見える農家さんから仕入れた小麦や卵を使い、市販のキャラメルは使わず手作りで作り上げる、そこに料理人の腕前が表れています。

他のデザートも丁寧に作られていてとっても美味しかったです。

まとめ

30年ほど前、料理学校の講師を退職して、こちらのお寺「等正寺」に嫁いだ石原佐知さん。かたわらで料理教室などを開いていましたが、生徒さんからの「お菓子を販売して欲しい」との声をきっかけに、販売もするようになったそう。徐々に事業を拡大し、現在の形の書院でのランチコースは2018年から、最初にご紹介した鯉の池が眺められるカフェ「こいカフェ」は2020年から営業されているそうです。

テイクアウトはお菓子の他に、真空パックになったテイクアウトのお惣菜などもあって、とっても便利そうでした!

色々楽しめるスポットのある「佐知ズポケット」さん。営業時間がそれぞれ違うので要注意!(下記の情報を参考にしてください)

みなさんもぜひ足を運んでみてくださいねー!

お店の情報

[店名]佐知's pocket(佐知ズポケット)
[住所]滋賀県大津市小関町7-24等正寺内
[電話番号]077-522-0639 FAX:077-522-0015
[営業時間]○知正庵 11:00〜12:30
    (この間での入店時間を決め予約、お部屋の使用時間は最長2時間)
完全予約制(3日前迄に)
     水曜日 定休日
     5種のコース料理 ディナー要相談
○こいCafe 13:00〜17:00
(16:30 LO )
     水曜日 定休日
○佐知'sPocket テイクアウト 年中無休 10:00〜17:30
[支払い方法]現金・電子マネー
[駐車場]あり
[SNS]HPInstagram

地域情報発信クリエイター・エシカルコンシェルジュ(大津市)

幼少から滋賀県大津市で育ち、二人の子供も大津で育て、子育て終了と共にこれからは多くの人に大津の魅力を伝えようと活動中。エシカルをライフワークに、こちらでは大津のエシカルなお店や人も紹介します。滋賀のローカルメディアLOMOREグルメライターの顔ももちます。グルメのInstagramアカウントは @sari_heart77 こちらもよろしくお願いします!

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