台風24号「非常に強い」勢力で沖縄・西日本直撃か
ほぼ停滞を続けている台風24号ですが、28(金)から29(土)にかけて南西諸島に最接近し、30日(日)には西日本に上陸する可能性が出ています。一時は弱まったものの再び発達する見込みで、21号に続き「非常に強い」勢力で上陸するおそれもあります。
台風24号の現況
27日(木)21時時点の中心気圧は955hPa、最大風速は45メートルの「非常に強い」勢力です。
米軍合同台風警報センターによると、進行速度は秒速1メートルで、人の歩く速度よりも遅いペースです。このため寿命も長く、発生からすでに一週間が経っています。(台風の平均寿命は5日程度)
予想進路
台風は29日(土)にかけて「非常に強い」勢力で、沖縄・奄美地方に最も近づくおそれがあります。中心付近では70メートルの最大瞬間風速も予想されています。これはトラックが横転するほどの強風です。
さらに30日(日)には九州から近畿地方に最接近または上陸し、1日(月)には東北地方や北海道へと進む見込みです。
一度は弱まるものの…
現在24号は「非常に強い(上から2番目に強い)」勢力ですが、25日(火)は中心気圧915hPaの「猛烈(最も強い)」な強さまで発達していました。
Weathermodels.comのMaue氏(↓)によると、24号が停滞していた海域の水温はかなり低下しているようです。台風が同じ場所で海水をかき混ぜたために水温が下がり、その結果、勢力が弱まったのです。
さらに発達か
このように24号は一度は弱まったものの、温かい海域に移動することで再度発達して、南西諸島に近づく29日(土)には中心気圧935hPaになると予想されています。また西日本へも「非常に強い」勢力のままで上陸するおそれがあります。
もし予想通りなら
もしこの勢力で西日本に上陸するとなると、先日25年ぶりに「非常に強い」勢力で上陸した21号に続き、1ヶ月間で2度目のこととなります。
また現在、予報円が九州・四国・本州・北海道の本土4島にかかっていますが、もし台風のままで全ての島に上陸すれば、史上初の出来事です。
今年14個目の接近・上陸台風
今年、北西太平洋ではすでに24個の台風が発生していますが、その半分以上が日本列島に影響を与えています。列島に上陸または接近した台風は14個で、これは年平均の11個を大きく上回る数です。
しかも日本のはるか南の海上では熱帯低気圧が発生する可能性があり、今後の動きが気になるところです。
※台風のデータはデジタル台風と気象庁を参考にしました。