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気軽にひとり旅も可能!「東京から日帰りできる東北の温泉地」5選

高橋一喜温泉ライター/編集者

「温泉に行きたいけれど、なかなか時間がとれない」「とはいえ、近場のスーパー銭湯は落ち着かず、情緒に欠ける」といった声をよく聞く。

しかし、東京(首都圏)に住んでいる人であれば、「日帰り」で東北の温泉地まで足を運ぶことも決して無理ではない。新幹線なら東京駅から福島駅までは約90分、仙台駅までは「はやぶさ号」利用で約90分の距離だ。案外近い。思い立ったらひとり旅でふらっと出かけることも可能だ。

ちょっと朝早めに出かけて昼前に現地到着、日帰り温泉とご当地グルメを堪能して、夕方から夜にかけて帰途に就くイメージだ。

もちろん、時間と予算が許すなら日帰りではなく、宿泊してゆっくり温泉を堪能してほしいが、「東北の温泉でも日帰り圏」であることを頭に入れておけば、旅の選択肢は広がるはずだ。

今回は日帰りでも行ける東北の温泉地を5カ所紹介したい。

飯坂温泉(福島県)

東京駅から福島駅まで新幹線で約90分。飯坂電車に乗り換えて約20分。飯坂温泉の終点に温泉街が広がる。市街地にある温泉なので、飲食や買い物には困らない。「鯖湖湯」をはじめ共同浴場が充実しているので、気軽&リーズナブルに温泉を楽しむことができる。ご当地グルメのおすすめは「円盤餃子」。

いわき湯本温泉(福島県)

東京駅から特急列車で約135分。湯本駅から温泉街までは徒歩圏内である。1300年以上の歴史をもつ温泉地で、温泉リゾート施設「スパリゾートハワイアンズ」と映画『フラガール』の舞台としても知られる。旅館の日帰り温泉を利用する手もあるが、「さはこの湯」と「みゆきの湯」は泉質のすぐれた日帰り温泉施設で、気軽に利用できる。

岳温泉(福島県)

東京駅から新幹線と東北本線利用で二本松駅まで約2時間。二本松駅からバスで25分。日帰りだとアクセスは少々大変だが、安達太良山の麓に広がる高原の温泉地まで足を延ばせば、都会から離れた非日常の時間を味わえる。温泉街に宿や飲食店が密集しているので徒歩で散策するには最適の規模感。全国的にも珍しい酸性泉で、よく温まる湯が基本的に掛け流しにされている。日帰り入浴を受け付けている旅館は多数ある。毎週月曜日は源泉が白く濁る「ミルキーデイ」なので、狙って訪問するのもよい。

遠刈田温泉(宮城県)

東北新幹線で東京駅から白石蔵王駅まで約110分、バスに乗り換えて約45分。蔵王連峰の東麓に広がる高原の温泉地。三大こけし発祥の地でもある。10軒ほどの温泉宿があり、半日あれば徒歩で散策できる規模感である。旅館の日帰り利用もよいが、気軽に湯につかるなら公衆浴場の「神の湯」がおすすめ。アツアツの源泉がかけ流しにされている。

小野川温泉(山形県)

東京駅から山形新幹線で米沢駅まで約135分、米沢駅からバスで25分。小野小町ゆかりの温泉地で、「米沢の奥座敷」として知られる。昔ながらの風情漂う温泉街には、旅館やお土産屋さんが並ぶ。硫黄と塩分を豊富に含んだ湯は「美肌の湯」と評される。気軽に入浴するなら、地元の人も通う共同浴場「尼湯」がおすすめ。米沢市街にある上杉神社などの観光スポットに立ち寄ったり、米沢牛や米沢ラーメンに舌鼓を打つのもあり。

温泉ライター/編集者

温泉好きが高じて、会社を辞めて日本一周3016湯をめぐる旅を敢行。これまで入浴した温泉は3900超。ぬる湯とモール泉をこよなく愛する。気軽なひとり温泉旅(ソロ温泉)と温泉地でのワーケーションを好む。著書に『日本一周3016湯』『絶景温泉100』(幻冬舎)、『ソロ温泉』(インプレス)などがある。『マツコの知らない世界』(紅葉温泉の世界)のほか、『有吉ゼミ』『ヒルナンデス!』『マツコ&有吉かりそめ天国』『スーパーJチャンネル』『ミヤネ屋』などメディア出演多数。2021年に東京から札幌に移住。

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