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ホークス名物の消滅に川崎宗則もショック!?「声が潰れてた」斉藤和巳コーチとトークショー

田尻耕太郎スポーツライター
宮崎市内でトークショーを行った斉藤和巳コーチ(左)と川崎宗則内野手

 福岡ソフトバンクホークスの宮崎キャンプ20周年を記念して、ソフトバンク一軍投手部門を担当する斉藤和巳コーチ(45)と、元ソフトバンクで現在はルートインBCリーグ・栃木ゴールデンブレーブスで現役を続けている川崎宗則内野手(41)のトークショーが17日に宮崎市内のホテルで開催され、約250名のファンが集まった。

ムネリン「和巳兄ぃ」と呼ぶ

栃木ゴールデンブレーブスのパーカーを着て登場
栃木ゴールデンブレーブスのパーカーを着て登場

 2人はダイエー、ソフトバンクで一緒にチームの顔としてプレーした時期が長く、川崎は斉藤コーチのことを「和巳兄ぃ(あにぃ)」とトークショーの中でも呼んで、仲の良さをうかがわせた。

 トークショーでは宮崎キャンプの思い出を振り返り、その中でキャンプ地の生目の杜運動公園に最初の頃に訪れた時の印象を問われると、斉藤コーチが「今もそうだけど、到着してメイン球場(アイビースタジアム)の前に行くと、ファンの人たちがぶわっといたのが印象的でした。高知にも応援に来てくれたけど、同じ九州でのキャンプになって格段に数が変わった」と話せば、川崎も「球場がファンで埋め尽くされて、ウォーミングアップの時から緊張感があった。(ファンに)見られていると選手は手が抜けない。気も抜けないし、声も出る。ホークスはそれで強くなったと思います」と重ねた。

ホークス歩調は現在行われていない

 その流れで、川崎は“ホークス名物”が現在無くなっていることを知って目を丸くして驚いた。

「ホークス歩調ないの? ウソ? 栃木で(チームメイトに)やらせているのに! ウソ言ってた(苦笑)」

 元々、ナインが隊列をつくってグラウンドをジョギングするところからウォーミングアップが始まっていた。まず「左、左、左右、左、左、左右…(中略)…」と1人の選手の大きな声に合わせて歩調をとり、「ホークス歩調はじめ」の合図とともに全員が声をそろえて「そーれ一、そーれ二、そーれ三、そーれ四…(中略)…一二三四、一二三四」と掛け声と歩調を合わせて走る姿はまさに壮観で、美しく、選手たちがより頼もしく見えたものだった。

栃木で継承「一体感が出てきた」

とてもラフなスタイルで行われたトークショーだった
とてもラフなスタイルで行われたトークショーだった

 ホークス歩調は前身球団の南海、ダイエーから継承されていたが、球団関係者によると新型コロナウイルスの影響もあり行わなくなっているようだ。

「週末になると、外野からバックネット裏に近づくあたりで拍手喝さいが沸き起こってその中で僕ら走るんです。今日も始まるなという気持ちになった」(斉藤コーチ)

「あの歩調で、声が潰れるんです。和巳兄ぃもデカかった。小久保さんも、松中さんも。先輩たちに負けないように声を出してた。だから(ドームの)3万人の中でも声が通るようになるんですよ」(川崎)

 また、川崎は「今、(所属している)栃木のメンバーとやっている。ホークスもやっているからって始めたけど、ウソを押し通します(笑)。最近よくなってきたんです。一体感も出てきたんだから」と笑っていた。

※写真はすべて筆者撮影

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。「Number web」でのコラム連載のほかデイリースポーツ新聞社特約記者も務める。2024年、46歳でホークス取材歴23年に。 また、毎年1月には数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。

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