シンクロニシティでハッピーになる方法:世にも奇妙な物語 ‘16 秋の特別編
■シンクロニシティでハッピーになる方法:世にも奇妙な物語 ‘16 秋の特別編「シンクロニシティ」
フジテレビの人気番組「世にも奇妙な物語」。2016年秋(10月8日放送)。第1話は、「シンクロニシティ」(黒木メイサ主演)。
街で偶然会った高校時代の同級生二人。さらに、元担任とも偶然出会う。そしてその日は、いじめを苦にしてクラスメイトが自殺した日だった。というちょっと怖い物語です。
物語の中で、この偶然はシンクロニシティだと説明されます。
物語は、さらにどんでん返しで、ホッとさせたり、さらなる恐怖に突き落としたりですが・・・。
「『世にも奇妙な物語』。面白く、怖いと感じるのは、私自身も実はその世界に住んでいる不安があるから」です(貼られるレッテルから自由になる方法:世にも奇妙な物語 ‘16 秋の特別編第2話から:Yahoo!ニュース有料)。
■シンクロニシティとは
簡単に言えば、ちょっと考えられない偶然。意味のある偶然が、シンクロニシティです。不思議な力が働いたり、ユングが言うような集合的無意識があるのかどうかはわかりませんが、不思議な偶然、運命だと感じることはありますね。
ただ実際は、たとえば相手と誕生日が同じなら私たちはとても驚きますが、23人の人が集まれば、50パーセントの確率で誕生日が同じ人がいます。70人集まれば、99パーセント以上の確率です。
意外と、「一致」はあるものです。さらに、一致しないものは記憶に残らず、偶然の一致は強く印象に残ることもあるでしょう。
さらに、たとえば「噂をすれば影」といったことは、そろそろその人が来そうなことを感じていたから話題に出していたこともあるでしょう。
■シンクロニシティとサインとセレンディピティ
「世にお奇妙な物語」では、怖い話でしたが、私たちは楽しい偶然、幸運な運命を感じることもあります。人は、様々な出来事に意味を感じ取ってしまうものなのです。そこで人は、ジンクスを信じたり、呪いを信じたり、神の恵みに感謝したりもします。
悪いことをした罪の意識があるときに、何か悪いことが起きれば、バチが当たったとも感じるでしょう。でも、一生懸命頑張っているときに良いことが起これば、神仏の恵みとか、日頃の行いが良いからなどと、人は言うでしょう。
歌の歌詞にもありますね。子どもの頃は、神様がいてくれるように願いがかなった。大人になったって、希望を持って生きるなら奇跡は起こると。「目に映る全てのものはメッセージ」だと(荒井由実「やさしさに包まれたなら」)。
世の中には、呪いと悪意と不幸の中で生きていると感じている人と、恵みと善意と幸運の中で生きていると感じている人がいます。
自分が幸運だと感じると、人はさらに積極的になり、成功のチャンスは増えるでしょう。人の善意を感じれば、人は親切な行動が増えます。そうすれば、周囲からまた善意が返ってくるでしょう。
セレンディピティは、幸運を見つける力です。素敵な偶然、思いもしない新発見を通して、幸運をつかみ取る力が、セレンディピティです。アスファルトの隙間から顔を出しているタンポポに、気づかない人もいれば、生きる希望を見出す人もいます。
科学的に見れば、どの人の上にも、良いことと悪いことは同じ確率で起きることでしょう。そこに、幸せを感じるか、不運を感じるかは、人の心次第なのかもしれません。
セレンディピティは、生まれつき持っている人もいますが、育てていくこともできる力です。自分の周りの幸運を見つける力が、人を幸せにするのでしょう。