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リーグワン1部・第10節私的ベストフィフティーン【ラグビーのサブスク】

向風見也ラグビーライター
日本代表でもあるガンター。力強いタックルとジャッカルを繰り出す。(写真:西村尚己/アフロスポーツ)

 リーグワン1部・第10節は3月3、4、5日にありました。結果は下記。

イーグルス 22―22 ブルーレヴズ

グリーンロケッツ 7―54 ブラックラムズ

ブレイブルーパス 51―12 スティーラーズ

ワイルドナイツ 30―15 スピアーズ

ライナーズ 29―38 ダイナボアーズ

サンゴリアス 20―27 ヴェルブリッツ

 4位のイーグルスは、後半初頭の得点機を活かせなかったことなどから足踏み。裏を返せばブルーレヴズの乾坤一擲の防御が光りました。やや小柄な戦士が大柄な戦士へ刺さり、その場に押しとどめるさまは、スポーツ観戦の喜びをもたらしました。

 守って、守って勝ち切ったのは、王者ワイルドナイツも然り。大砲が一枚岩となっているスピアーズにトライを与えずに全勝キープ。もっとも、相手の望む展開に持ち込まれながらも試合終盤まで糸の切れなかったスピアーズも見事。敗れてなお底力を示しました。

 この両軍と上位を争うサンゴリアスは、かねて戦力の揃っていたヴェルブリッツのフィジカリティに屈しました。攻め落とすべきスペースがあるとわかりながら、そちらへボールを運べぬことに消化不良の感を残していました。

 攻撃力に定評のあるブレイブルーパス、スティーラーズの4、5位対決は、序盤から得点機を活かしたブレイブルーパスが終始、先行。スティーラーズにイエローカードが出た中盤以降、一気に寄り切りました。相手のディシプリンの狂いを勝因に変えたのは、ブラックラムズも然りでした。

 ライナーズは依然として全敗も、接点への圧力、隙を突く攻撃に進歩の度合いを示しました。

本稿では前節に引き続き、際立った選手によるベストフィフティーンをご紹介します。内訳は以下の通りです。

ワイルドナイツ 8名

ブラックラムズ 2名

ブレイブルーパス 1名

ダイナボアーズ 1名

ヴェルブリッツ 1名

ブルーレヴズ 1名

スピアーズ 1名

特に際立つ選手は「週間MVP」として無料閲覧エリアでご紹介します。

<週間MVP>

ベン・ガンター(ワイルドナイツ/先発、フル出場)

 ターンオーバーとスローダウンの連発で首位決戦における勝機を手繰り寄せた。

 前半20分以降には、乱れたパスを捕りに行った相手を逃さずに攻守逆転。後半10分には、自陣の深い位置で地上の球へ働きかけた。スピアーズのミスを誘った。果たして勝ち越しトライが決まった。

 続く15分頃にも自陣でジャッカル。試合終盤にも大きく駆け戻って堅陣を敷き、ジャッカルで相手のリズムを鈍らせた。

<第10節私的ベストフィフティーン>

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ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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