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リーグワン1部・第11節私的ベストフィフティーン【ラグビーのサブスク】

向風見也ラグビーライター
南アフリカ代表でも主力のデアレンデ(写真:つのだよしお/アフロ)

 リーグワン1部・第11節は3月10、11、12日にありました。結果は下記。

ブラックラムズ 41―26 スティーラーズ 

サンゴリアス 29―41 ワイルドナイツ

ブルーレヴズ 27―40 スピアーズ

ライナーズ 24―62 ヴェルブリッツ

グリーンロケッツ 20―49 ブレイブルーパス

ダイナボアーズ 21―41 イーグルス

 まず金曜夜はブラックラムズが快勝。ラインブレイクされたり、自陣ゴール前に押し込まれたりしてからの粘りの防御がスコアボードに直結しました。

 翌日には、昨季プレーオフと同じカードが開催されました。ここでは前半こそサンゴリアスが同部にあっては珍しい布陣(接点の近くにフォワードが4名)を駆使し、大外の数的優位を活かしてリードを保ちます。

 ところが後半以降は、王者のワイルドナイツが接点で効果的な圧力をかけることで防御の人員を確保。徐々にサンゴリアスの得点機を減らし、手数の少ない攻めで逆転しました。

 この両軍と4強を争うスピアーズ、イーグルスは、相手の本拠地で苦しみながらもボーナスポイント付きの勝利を得ました。

 特にイーグルスは、前半こそ強い向かい風にさらされ5―21とリードされながらも足元を見失わず。後半は得点機を着実に活かすうちに形勢逆転し、終わってみれば41―21としました。

 両軍を追うブレイブルーパスは、序盤にレッドカードをもらいながらも先進的な攻め、失点後のキックオフでの圧力、クラブが擁するハードワーカーの仕事量でグリーンロケッツの勢いを削ぎました。

 連敗中のライナーズはフィジカリティに長けるヴェルブリッツに抵抗も、球際でのエラー、反則で向こうに多くの得点機を与えました。

 本稿では前節に引き続き、際立った選手によるベストフィフティーンをご紹介します。内訳は以下の通りです。

ワイルドナイツ 7名

ブラックラムズ 3名

ブレイブルーパス 2名

スピアーズ 1名

イーグルス 1名

ヴェルブリッツ 1名

 特に際立つ選手は「週間MVP」として無料閲覧エリアでご紹介します。

<週間MVP>

ダミアン・デアレンデ(ワイルドナイツ/先発、70分間出場)

 サンゴリアス戦でインサイドセンターとして先発した。攻守で大車輪の活躍。自慢の突破はもちろん、防御もスコアボードに直結させた。

 3―17と14点差を追う後半分、自陣10メートル線付近左中間で繊細なフットワークを披露。防御網をかいくぐり、敵陣10メートル線を通過した。チームは以後、中央でのフォワード同士のパス交換、右中間からタッチライン際に向かっての展開でサンゴリアスの防御を攻略。トライなどで10―17と迫れた。

 10―24と離された同10分頃には、敵陣22メートル線右中間で手にした球を防御の裏側へキック。それを再獲得し、さらに突進してゴールラインに近づく。

 間もなくチームは17―24と迫り、15分、自陣10メートル線付近右中間でデアレンデ、ベン・ガンターがチョークタックル。球出しを鈍らせることで防御の人数を確保した。

 果たして、逆側でディラン・ライリーがインターセプトに成功。そのままトライを決めるなどし、24―24と同点に追いついた。

<第11節私的ベストフィフティーン>

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ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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