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「家族が片づけてくれない!」本当の理由を片づけのプロが教えます

田中ゆみこ整理収納アドバイザー/時短家事コーディネータ―

こんにちは!整理収納アドバイザーの田中ゆみこです。

家族と過ごす時間が増えると、どうしても散らかってしまう自宅。家族に「片づけてー!」と言って片づけてくれないと、イライラしませんか?今日は、「片づけてー!」と叫んでも片づけてくれない本当の理由をご紹介します。

「片づけ」の前にしなければならない大切なこと 

片づけには順番がある

「整理」、「収納」、「片づけ」、「掃除」など部屋をスッキリさせる言葉はたくさんありますが、実はそれぞれ違った意味があるのを知っていますか?

1.整理…要不要の判断をして、要らないモノを取りのぞく。
2.収納…使いやすく配置する
3.片づけ…使ったモノを元の場所に戻す
4.掃除…汚れを解消する

これらは、日々行う「メンテナンス」と、その土台となる「仕組みづくり」に分けることができます。メンテナンスは「3.片づけ」と「4.掃除」、その土台となる仕組みづくりが「1.整理」と「2.収納」です。

これには順番があり、1.整理 → 2.収納 → 3.片づけ → 4.掃除といったステップになります。

家族が片づけてくれるポイントは「家族が分かる仕組みづくり」

ラベリングで何がどこにあるか分かる仕組みづくりを
ラベリングで何がどこにあるか分かる仕組みづくりを

家族に片づけてもらいたいのであれば、まず「家族が分かる仕組み」を作ることです。

「整理」でモノを減らすと「収納」がラクになります。「収納」で使いやすく配置されていれば、「片づけ」も簡単ですよね。「片づけ」がラクな部屋は「掃除」にすぐ取りかかることができます。

部屋が散らかっていると「片づけてー!」「早く、片づけなさい!」とつい叫んでしまいますが、叫ぶ前にそもそも、「家族が分かる仕組み」ができているのか見直してみてくださいね。

家族全員が「片づける場所」を知っていますか?

「片づけてー!」と言った時「どこに片づけるの?」と家族に聞かれたことはありませんか?

「整理」でモノを減らして「収納」で使いやすく配置し、片づける場所(定位置)を決めても、そもそも、家族が片づける場所(定位置)を知らなければ、「片づけて―!」と言っても家族は片づけてくれません。

家族が片づける場所を知らない場合は、具体的に伝えてあげてください。片づけができる、できない年齢もありますが、片づける場所(定位置)は必ず家族と共有しておくことが大切です。

家族にとって「片づけやすい仕組み」になっていますか?

片づけやすさを優先してBOXにザックリ収納
片づけやすさを優先してBOXにザックリ収納

片づける場所を家族が知っていても、「片づけやすい仕組み」になっていなければ、家族は片づけてくれません。

取り出しやすくなっているかどうか、簡単に元に戻せる仕組みになっているかどうか...など、家族にとって「片づけやすい仕組みになっているか」ということも大切です。

家族によっては、片づけが得意、不得意あるので、片づけが一番苦手な家族にあわせた「仕組みづくり」をおすすめします。

さいごに

筆者自身、正しい片づけを学ぶ前、「片づけて―!」と叫び、家族が片づけてくれないことにイライラしていました。

でも、「片づけ」の前に「整理」と「収納」という仕組みづくりが大切であることを知り、家族が分かる仕組みを作ると声をかけるだけで片づけてくれるようになったのです。

家族が片づけてくれない本当の理由は、「片づく仕組みができていない」ことです。

家族が片づけてくれない!とイライラする前に、まず片づく仕組みができているか、家族全員が片づける場所を知っているか、家族にとって片づけやすい仕組みになっているか、ぜひ見直してみてくださいね。

田中ゆみこ 整理収納アドバイザー/時短家事アドバイザー
4人家族(夫・息子2人)で戸建て暮らし。北陸を中心にこころと暮らしを心地よくする「整理収納×時短家事」をご提案しています。インスタグラム(@tanaka__yumiko)では、頑張りすぎない「暮らし×子育て」を発信しています。

整理収納アドバイザー/時短家事コーディネータ―

無印良品やニトリ・100均が好きな、2人の男の子ママ。家族の笑顔を増やしたい!をモットーに暮らしのハードルを下げた「整理収納・時短家事」をご提案しています。オンラインお片づけサポートや講演を中心に活動。テレビ、雑誌などメディア出演多数。Instagramでは誰でも真似できるお役立ち情報を発信。著書『子どもが片づけ上手になる魔法の言葉』

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