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15日、日本代表戦。世界選抜率いるロビー・ディーンズ、「見どころ+α」を語る【ラグビー旬な一問一答】

向風見也ラグビーライター
パナソニックの監督として活動するディーンズHC。朗らか。(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

8月15日に東京・秩父宮ラグビー場で日本代表とぶつかる世界選抜が11日、集合。12日午前の練習終了後、チームを率いるロビー・ディーンズヘッドコーチ(HC)が共同取材に応じた。

日本代表は4年に1度のワールドカップ(イングランド)を9月に控え、世界トップレベルの激しさやプレーの精度への耐性を身に付けたいところ。そんななか、各国代表経験が豊富なメンバーが集結。昨季はパナソニックの監督として日本最高峰トップリーグの優勝を果たしたディーンズHCが、その才能を束ねる。

ジャパンのエディー・ジョーンズHCとは、オーストラリア代表の率いたことのある者同士という共通項を持つ。ジョーンズHCは2003年大会(オーストラリア)、ディーンズHCは2011年大会(ニュージーランド)と、いずれもワールドカップで同国を指揮したことがある。

本来は14日の試合前会見でディーンズHCとジョーンズHCが肩を並べる予定だったが、この日、ディーンズHCの欠席が発表されている。

以下、12日のディーンズHCの一問一答。

――今回のゲーム。ジョーンズHCが望むこと、ファンが望むことがたくさんありますね。

「チームを集める前に、エディー(ジョーンズHC)と電話で話をしました。ワールドカップに向けて、身体をしっかりぶつけ合うことを望んでいるようでした。今回はワールドカップ前とあって選手を集めるのには苦労しましたが、ジャパンが望んでいることを叶えるのにいいメンバーが揃ったと思います。今回は、対照的な2つのグループがあります。ひとつは若くてワールドカップ出場の希望を捨てていない選手、もうひとつはすでにインターナショナルから退いた選手。エディーは後者を疲れさせたいと思う。今回の試合は、ファンの方の目線から見ると、世界の素晴らしい選手のプレーを楽しんでほしい。何かを賭ける試合ではないのですが、自由でいいラグビーができたらいいと思います」

――(当方質問)ワールドカップ直前期の代表チーム。どんな状態でしょうか。

「ワールドカップはユニークなイベント。選手たちの気持ちも高まっていると思います。日本代表も、前向きに臨んでいると思います」

――このチームで、日本代表の代わりにワールドカップグループB(南アフリカ代表、スコットランド代表、サモア代表、アメリカ代表)と戦ったらどうなりますか。

「準備の時間は必要ですね。ワールドカップを優勝したメンバーもいるので、いい結果になると思います」

――冒頭質問の「前者」について。確かに、このチームにはニック・カミンズらオーストラリア代表候補も数多くいます。マイケル・チェイカ同代表HCとはどんなコミュニケーションを取っていますか。

「彼らのパフォーマンスを観たいと言われている。そうできるように、してあげたい。詳しいことは試合後に聞いてください」

ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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