拍子抜けするほど簡単な梅仕事【農家の食卓】寝ている間に完成する梅ジュース!飲みたい!と思ったら即
梅のシーズンもそろそろ終了をむかえようとしています。少し前まで、青梅が並んでいた売場には、完熟の黄色になってる梅が並んできたころでしょう。全国的に、今年はどこの産地も梅が不作と叫ばれています。花の開花の時期に寒さが来て、受粉作業をしてくれるハチがしっかり飛ばなかったことも一つの要因とされていますが、天候不順はここ数年特にひどいので、今までの経験がまったく役に立たなくなってきたのが現状です。そうは言っても、季節の風物詩は、しっかりと食卓に取り入れたいものなので、今年も完熟梅を待っていました。
基本的に、青梅とよばれるかための梅で「梅シロップ」をつくることを提案してる方が多いですが、その理由は失敗しないから!青梅+氷砂糖でじっくりシロップ作りする際は、失敗少なく、初心者でも作れるのですが、完熟の黄色くなったものを使用すると、発酵してしまいダメにするケースも多いのが現状です。
それでも、完熟梅で挑戦するのは、完熟梅でなければ出てこない風味が好き!という方も多いのです。でもこれは、毎日毎日しっかりとチェックしてお手入れが必要。これが大変なので私は、やりません。とにかくめんどくさがりなので、即、出来たらいいね!と昔から思っていました。そんなとき、梅の大産地にいる農業仲間から教えてもらったのが、炊飯器で夜寝ている間に出来上がるやり方でした。
炊飯器の中に、洗ってヘタをとった完熟梅を入れる、梅と同量の砂糖を入れて、「保温」を押して寝るだけ。これだけで、翌朝には美しい黄金色のシロップが出来上がっています。(上白糖ではなく、三温糖やきび糖などお好みのものでやってみてください。ものによっては、もう少し濃い色のシロップに仕上がります)
これをザルでこせば、できあがりです。きれいな黄金色のシロップは、冷たくひやした水や炭酸水、お酒など自由に好きなもので割ることができます。何より作りたい!と思った翌日には出来上がるという時短すぎるくらいの作り方です。
完熟梅もいい感じにトロトロになっているので、種を取り果肉をジャムにして保存するとまた違った味わいで食べられるので、こちらもムダにせずエコです。ただジャムだけだと消費しきれないというご家庭も多いかと思いますが、私はジャムにして保存はしますが、パンなどにぬって食べるのではなく煮物などの甘みを加える調味料として使用しています。少しある酸味と甘みをプラスする煮物の味付けは最高に美味しくできあがるので、こちらもお試しください。
※この記事には個人の見解を含みます。
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