【絶品ソウルフード】驚愕のボリューム! 愛媛・松山の名店「びいどろ」の極上ちゃんぽん&カレー皿うどん
今回はちゃんぽんの名店を紹介する。
かつて、1990年代後半から2000年代前半にかけては、ラーメンガイドにはちゃんぽんのお店が良く掲載されていたものである(ついでに言えば沖縄そばのお店もよく載っていた)。
現在は「ちゃんぽんはラーメンではない」ということになったのか、ラーメン本には載らなくなった。
「ラーメンとちゃんぽんの明確な違いは?」と言われると、有名製麺所によれば、法律的な定義としての違いはないそうだ。
ただ、一般的には原材料に違いがあって、中華麺(ラーメンの麺)を製造する際には「かん水」が材料として使われるが、ちゃんぽん麺ではほとんどの場合「唐あく」(唐灰汁)が使用されることが多い。
そして、ちゃんぽんはスープ・具材とともに麺も煮込みながら作る製法で、ここは明確にラーメンとは違うと言えそうだ。
ラーメンを専門に食べ歩いていることもあり、あまりちゃんぽんを食べる機会は多くないが、今回ご紹介するお店はぜひラーメンファンにも知っておいていただきたい。
愛媛・松山のソウルフード的存在
ちゃんぽんといえば長崎県のイメージだが、今回ご紹介するのは愛媛県松山市の名店「びいどろ」だ。
松山市最大の繁華街・大街道のアーケードの中にあるお店だ。
創業40年の老舗で、愛媛のタウン誌でも最も注目の高いお店として紹介された超人気店である。
アットホームなお店で地元客で賑わっている。
まずは「牛すじ煮込み」でハイボールを一杯。ボリュームたっぷりで味付けも強すぎず美味しい。
そして噂の「ちゃんぽん」だ。
どんぶりがテーブルに置かれるなりビックリ。「ラーメン二郎」かと思うぐらいの激盛りだ。
野菜も肉もたっぷりで嬉しい。
その見た目にまず驚いてしまうが、味付けが最高なのだ。味は濃すぎず、かつしっかりと具とスープを炒めてあり、その味の一体感は一級品。そんじょそこらのちゃんぽんが裸足で逃げ出す美味しさだ。
動物系のスープに炒め油が溶け込み、箸とレンゲが止まらない。
そしてもう一つの看板メニュー「カレー皿うどん」。
ベースは中華な味付けで、そこにカレー粉が溶け込んで町中華的な味わいを放つ。麺は極細のパリパリ系。
ナルトの細切りにカレーをかけるなんて町中華でしかあり得ないコンビネーションだ。
松山を訪れたらぜひ寄っていただきたい名店。ぜひお試しあれ。
びいどろ
愛媛県松山市大街道2丁目5-9 久保豊ビル1階
089-932-4130
※写真はすべて筆者による撮影