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【京都市】東山区 祇園町の『仲源寺』は「雨やみ地蔵」から「目やみ地蔵」〜眼病治癒祈願

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

花街でいつも観光客が絶え無い「祇園町」の南側にある『仲源寺』さんをご存知でしょうか?

四条通沿いにお土産物やさんやレストランなどの並びにふと現れます。

「雨やみ地蔵から目やみ地蔵」と呼ばれて地元の人の信仰も深い浄土宗『仲源寺』さんは洛陽三十三観音霊場でもあります。

眼病治癒にご利益があると伝えられる「目疾地蔵尊(めやみじぞうそん)」がいらっしゃって、1022年に平安時代の仏師である定朝が、四条大橋の東北に、地蔵菩薩を祀ったことに由来。鴨川の大洪水を防いだとして後堀河天皇の勅願寺となります。

1585年に秀吉の命で現在の位置に鎮座されることになりました。

境内では、子供養地蔵さんがまず出迎えてくださいます。

ご本尊の地蔵菩薩は「雨止地蔵」と呼ばれていましたが、雨止み(あめやみ)がなまって、「めやみ」となり、眼病平癒の地蔵菩薩として信仰されることに。

信仰深い近所の人が、お地蔵様に祈願し境内の水を目薬にしたところ目が見えるようになったとかの逸話も聞きました。

境内には、重要文化財である千住観世音菩薩さまも鎮座されています。

また、福々しいお姿の「大黒天」も縁結びの神様としていらしゃいます。しっかり手を合わせておきます♪

花街ということもあり、舞妓さんや芸妓さんにも人気の「仲源寺」さん。わたしも、目が疲れた時や家族の目の健康を願いになんども通わせてもらってます!

仲源寺

〒605-0074 京都市東山区四条通大和大路東入祇園町南側585

075-561-1273

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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