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【秋田県横手市】ここが横手のオモウマい店!横手市十文字『遊食空間ぶんぶん』とは?

KANEYANWEBライター/地域クリエイター(大仙市・横手市)

横手市十文字の超絶アットホームな食堂『遊食空間ぶんぶん』とは?

横手市十文字エリアにまるで実家のような食堂があるらしい。そんな噂を耳にした私は、さっそく国道13号線を走り十文字へと向かった。やがて私の運転する車は雨上がりの国道を外れて細い路地へ。目当ての食堂はひっそりとした住宅街の中にあった。ぶっちゃけナビが無ければ間違いなく迷子になる立地だ。

遊食空間ぶんぶん
遊食空間ぶんぶん

入口前に貼られているたくさんの張り紙をチラ見しながら、年季の入った扉を開けると気さくなお母さんが迎えてくれた。玄関先で靴を脱いで座敷へとあがる。もはやアットホームを通り越して、親戚の家のような雰囲気だ。

品書き

品書き
品書き

こってりらーめん並:700円、こってりらーめん中:800円、こってりらーめん大:900円、本家油そば並:700円、本家油そば中:800円、本家油そば大:900円、赤の冷し(担々風味):900円、しょうゆラーメン並:800円、ねぎみそラーメン並:900円、塩ラーメン:800円など。

壁に貼られている品書きから本日の一杯を選ぶ。どうやらこってりらーめん本家油そばがこの店のツートップのようだ。油そばも気になったが、今回私がチョイスしたのはこの店の東の横綱こってりらーめんだ。

ラーメンを頼むとご飯と総菜が食べ放題に!
ラーメンを頼むとご飯と総菜が食べ放題に!

ちなみにこちらの店ではラーメンを頼むと、ライスはもちろん日替わりの惣菜が全てサービスとなっている。……って、これだけあればラーメンとは別に定食が付いてくるようなものだ。

「こっちにはミネストローネもありますから。ちょっと食べてみてください」とお母さん。

マジすか! もはや夏休みに帰省した息子を迎えるオカンのようなサービス精神だ。

彩り豊かな総菜を食べながらラーメンを待つのがこの店のスタイルだ
彩り豊かな総菜を食べながらラーメンを待つのがこの店のスタイルだ

JAPAN MENU AWARD2021で二つ星を獲得! 遊食空間ぶんぶんの「こってりらーめん」とは?

こってりらーめん並:700円
こってりらーめん並:700円

こってりらーめんが到着。アッツアツのスープに分厚いチャーシューや秋田県南のラーメンには欠かせない麩もスタンバイ。しょっぱさの奥に潜む濃厚な旨み。言わずと知れたあっさり味の「十文字ラーメン」とは対を成す「油田系ラーメン」だ。

「ご飯は大丈夫? ご飯もあるよ」

まるで成長期の息子を見るようなお母さんの白飯推しにも納得。たしかにご飯をお供にしたくなるラーメンである。

質・量ともに満足な一杯だ
質・量ともに満足な一杯だ

店内のBGMは90年代後半のGLAYがエンドレスリピート。アットホームな食堂に鳴り響くBE WITH YOU。しょっぱうまい極上のラーメンと、ミリオンセラーを連発していた頃のTERUの美声と共に過ごす私の晩夏。これは悪くない。いや、もしかしたら最高かもしれない。

「こってりらーめん」はJAPAN MENU AWARD2021で二つ星を獲得!
「こってりらーめん」はJAPAN MENU AWARD2021で二つ星を獲得!

「ただいま」「おかえり」

ナチュラルにそんな言葉が飛び交いそうな遊食空間ぶんぶん。以前は別の店舗で営業していたが、自宅を改装し現在の形で営業を再開したのが震災後の10年程前だ。

「来る人にお腹いっぱいになってほしいですから」

そんな想いから、今日も店内に彩り豊かなたくさんの総菜が並ぶ。これはもはや愛だ。愛は腹ペコを救う。横手市十文字の住宅街で出会った遊食空間。心温まるオモテナシとたしかなウマさ。そう、ここが横手市十文字のオモウマい店である。

【店舗情報】
遊食空間ぶんぶん
住所:秋田県横手市十文字町海道下28-15
営業時間:11時~14時、17時30分~21時
定休日:水曜日
電話番号:090-1996-1283

WEBライター/地域クリエイター(大仙市・横手市)

大仙市在住のWEBライター。趣味は酒場巡り。現在はYahoo!で地域情報を発信しているほか、秋田市のフリーペーパー「あおぽ」でグルメ記事の執筆や「大仙経済新聞」の運営にも携わっています。

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