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【秋田県横手市】昭和52年創業の町中華!横手市増田の朝市通りにある名店『紅龍』とは?

KANEYANWEBライター/地域クリエイター(大仙市・横手市)

内蔵の町で愛される紅い暖簾!昭和から続く老舗の町中華へGO!

風情ある街並みを背に、激熱のラーメンを啜る。

夢と希望を乗せたゴールデンウイークが終着した5月某日、私は横手市増田にいた。春の忘れ物のような冷たい風と、迫りくる5月病。そんなちょっぴりナイーブな季節に私が出会ったのは、地元で愛される昔ながらの中華料理店である。

中華料理 紅龍
中華料理 紅龍

存在感抜群の紅い暖簾、扉に描かれたレトロなドラゴン、そして増田といえば「酒は日の丸」。溢れ出るザ・町中華な雰囲気を感じながら暖簾をくぐると、店内は多くのお客さんで賑わっていた。人気店ならではの活気と熱気。こいつは5月病にかかっている場合じゃなさそうだ。

店内はカウンターにテーブル席、奥には座敷も!
店内はカウンターにテーブル席、奥には座敷も!

暖簾をくぐるなり、慣れた手つきでカウンター横のコップに水を注ぎ、そのまま流れるように店のお母さんへ注文を告げて「いつもの席」に座る常連さん。

……おお、この一連のムーブは、何十回も来店しているからこそできる芸当だな。なんてよくわからない感心をしながら、品書きに目をやる。ちなみに私が座ったのは入口前のテーブル席だが、奥には座敷もあるようだ。

品書き

品書き
品書き

紅龍ラーメン:800円、みそ麻婆麺:850円、広東麺:850円、半チャーハン:500円、キムチチャーハン:850円など。

ラーメンのほか、焼きそばや丼物など多くのメニューが揃う紅龍。品書きには「従業員が少人数のため、メニューの種類を減らしている」とあるが、ラーメンだけでも20種類ぐらいある。

店内には人気ランキングの張り紙もあり、2024年5月現在の1位は店名の冠がついた紅龍ラーメン。常連さんの注文に耳を澄ますと、みそ麻婆麺チャーハンも人気のようだ。

店内には人気メニューランキングの張り紙も!
店内には人気メニューランキングの張り紙も!

旨味たっぷりの熱々な一杯に注目!横手市増田のソウルフード・紅龍ラーメンとは?

紅龍ラーメン:800円
紅龍ラーメン:800円

今回私がチョイスしたのは、看板メニューの紅龍ラーメン。麺が全く見えないインパクト抜群のビジュアルと、熱々の器から舞い上がる湯気。ジャンルはいわゆる餡かけラーメンだが、他店では見かけないオリジナリティ漂う一杯だ。

熱々のスープから、トロトロの餡をまとった細麺を救出!
熱々のスープから、トロトロの餡をまとった細麺を救出!

ニンニクがガッツリ効いた醤油ベースのスープから、トロトロの餡をまとった細麺を救出。おお、ウマい。そして熱い。こいつは火傷に注意だ。

到着時は気づかなかったが、スープの中にはたくさんの具材もスタンバイ。細かく刻んだ海老やタケノコに、カニや挽肉の姿も見える。そしてそんな彼らを、溶き卵がオカンのような優しさで包み込んでいる。

魚介や挽肉たっぷりのスープがウマい!
魚介や挽肉たっぷりのスープがウマい!

勢いよく麺を完食した私だが、今日の昼飯はまだ終わらない。この残ったスープが、全て飲み干したくなるウマさなのだ。ニンニクのパンチ力と卵のまろやかさの二重奏が絶妙で、魚介や丼の底に隠れる挽肉も良い仕事をしている。ラーメンと一緒に半チャーハンを頼む方も多いようだが、このスープはチャーハンのお供としても絶対有能だ。

紅い暖簾の先に広がる町中華の世界へ!
紅い暖簾の先に広がる町中華の世界へ!

まもなく創業から半世紀を迎える中華料理店・紅龍。長年に渡り愛され続けるこの熱々なラーメンは、まさに増田のソウルフードとも呼べる一杯だ。

紅い暖簾の先に広がる、町中華の世界。風情漂うこの町で、またひとつ歴史を紡ぐ名店に出会った私である。

【店舗情報】
中華料理 紅龍
住所:秋田県横手市増田町増田中町48-6
営業時間:11時~14時(ラストオーダー:13時45分)、17時~20時(ラストオーダー:19時45分)
電話番号:0182-45-2412
定休日:日曜日

WEBライター/地域クリエイター(大仙市・横手市)

大仙市在住のWEBライター。趣味は酒場巡り。現在はYahoo!で地域情報を発信しているほか、秋田市のフリーペーパー「あおぽ」でグルメ記事の執筆や「大仙経済新聞」の運営にも携わっています。

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