Yahoo!ニュース

HSPの「自己肯定感」が低い”理由”とは!?幼少期の家族関係や…

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

私は普段、精神科での外来を行い、インスタにてHSP気質に関する発信を行なっています。インスタにも遊びにきてね(外部リンク)

「HSPで繊細な自分は自己肯定感が低いせいか、傷つきやすいし、疲れやすい」

「ストレスが溜まって体調を崩すことが多い……」

そんな困りごとを抱えていませんか?

傷つきやすいという自覚があり、なるべくストレスを避けようと心がけていても、気づいたら疲労が溜まっていて動くのが辛くなってしまうという方も多いでしょう。

HSPの人は自分に自信が無く、つい他人と比べてしまい落ち込んでしまいがちです。

人と比べず自分の長所や成功体験を見つめる癖をつければ日常のストレスも軽減します。

そこで本日は、HSPさんの自己肯定感が低い理由や高める方法について解説していきますね!

HSPとは何か

HSPとはアメリカの心理学者 エレイン・N・アーロン博士によって概念化されたものです。

中枢神経系の感度が高く、思考・経験・感覚を通して知識と理解を得るプロセス(認知処理)が非常に深い人を指す言葉です。

日本の全人口の5人に1人いるとされ、人一倍繊細で感受性が強いためストレスが溜まりやすく疲れやすい、と言った特徴があります。

HSPはなぜ自己肯定感が低いのか

HSPの人の自己肯定感が低い理由は複数あります。

当てはまる人が多くいる代表的な理由を見ていきましょう。

些細なことにくよくよしてしまう

HSPの人は些細なことにくよくよしてしまいがちです。

他の人であれば聞き流せる、ちょっとした注意やからかいなどを深刻に受け止めて一人で落ち込んでしまいます。

また、些細なことで落ち込む自分に対して自己嫌悪を抱くことで更にストレスを溜めてしまうことも少なくないです。

幼少期の家族関係や周囲との関わりで傷ついてしまったため

物心ついた時から繊細で敏感なHSPの人は、人より傷ついた経験が多いもの。

親からの叱責や友達関係でも苦労して育っているため、幼少期から続くストレスフルな環境に疲れ果ててしまっている人もたくさんいます。

集団行動が苦手など、他人と違う自分にコンプレックスを抱いている

何かと繊細なHSPの人は、傷つくのを避ける性質があり、集団行動が苦手な傾向があります。

集団に身を置くとどうしても他者との摩擦によるストレスが発生してしまいます。

そういったストレスから自分を守るためにどうしても集団行動を避けがちになるのですが、集団行動が苦手な自分自身に対してコンプレックスを抱いてしまいます。

自己肯定感が低いとどうなるのか

自己肯定感が低いことによって生じる様々なデメリットについて解説していきます。

他人に遠慮して自分を後回しにしてしまう

自己肯定感が低い人は自分に自信が無いので、他人に遠慮してしまい言いたいことを言えず自分を後回しにしてしまいがちです。

自分を後回しにすると人間関係の摩擦を回避することはできるかもしれませんが、どうしてもストレスが溜まってしまいます。

ネガティブな面ばかりに目が行く

自分に自信が無いと自分の長所ではなく、ネガティブな面ばかりに目がいきやすくなってしまいます。

HSPの人にも長所はたくさん持っているものですが、できていることよりできないことに目が行きがちなので自分で自分の可能性を潰してしまうケースもよく見られます。

うつ病や適応障害などストレスが原因となる病気にかかりやすい

自分に自信が無く、自分を大事にすることが下手なHSPの人はストレスが溜まり病気になりやすいものです。

HSPの人がかかりやすい病気として、うつ病や適応障害などの精神疾患、胃腸障害や頭痛などストレスが原因の身体疾患などがあります。

HSPが自己肯定感を高める方法

HSPによるストレス症状で悩まされている人は、自己肯定感を高めることによりストレスが減って生きづらさが軽減されます。

自己肯定感を高める具体的な方法を見ていきましょう。

自分の感情の動きを把握する

自分の感情を客観視できていなければ、その時々の感情に振り回されて消耗してしまいます。

ストレスを感じやすいことや、喜びを感じやすいことをノートなどに書き出してみましょう。

また、毎日日記を書き気分の点数を付けることも感情の客観視に役立ちます。

自分の感情やストレス要因をきちんと把握しておけば、無駄な心配が減り、ストレスも減るでしょう。

他人と比べない

どの世界にも上には上がいるものなので、他人と比べるとずっと落ち込み続けることになってしまいます。

他人と比べるのではなく自分の長所や自分らしさを大事にし、マイペースで生きていくことが幸福に生きていくコツだと言えます。

他人と比べる癖をやめられない人は、どんなに些細なことでもいいので自分の成功体験を書き出してみましょう。

書き出した成功体験を時々見返すだけで、自分に自信が湧き、徐々に自分を肯定できるようになるものです。

自分を大切にする

自己肯定感の低さに悩んでいる人は、自分より他人を優先しがちな考え方を変える必要があります。

他人を優先してしまうのは自信の無さが原因です。

自分に自信をつけるためにちょっとしたことでも自分を褒めるようにしましょう。

早起きできた、店員さんに挨拶できた、など本当にちょっとしたことで構いませんので自分を褒めることにより自信が持てるようになります。

また、人から褒められるのは一番の自信に繋がるので、自分の長所を褒めてくれるような人と付き合うようにするといいでしょう。

まとめ

本日はHSPさんの自己肯定感が低い理由や高める方法について解説しました。

あなたの悩みにも当てはまるものもありましたか。

もし自己肯定感の低さに悩む方がいたら、ぜひ今回の自己肯定感を高める方法を試してみてくださいね♪

私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。

あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?

「人の顔色ばかり気になり自分の意見を言えない」

「人の発する言葉や、雰囲気を察するあまりクタクタになってしまう」

「毎日の1人反省会がやめられず落ちこむ」

そんなあなたはこちらの記事を読んでみてくださいね↓

他人軸ではなく自分軸で気楽に生きる記事を読む(外部リンク)

あなたの気持ちが楽になりますように♪

精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

精神科医しょうの最近の記事