【日野市】カレーパングランプリ金賞の「ごろっと牛肉カレーパン」。でもそれだけじゃないアイグランの極み
こんにちは♪ 東京都の"ど"真ん中で日野愛を叫ぶ、地域ライターのひのさんぽです(^^)
毎月1本お届けしている【祝☆ひので迎える周年祭 〜歴史と魅力を再発掘〜】シリーズ。ゆっくり企画ですが、地域のお店や人、そして商品にまつわるアレコレを深堀り、振り返りながら、日野市で暮らす皆さまと一緒にこれからの未来に色を添えたいと思っています。
ちょっとだいそれた事のように聞こえるかもしれませんが、私たちの身近なお店や人、商品は当たり前にあるのではなく、いろんな思いや背景、ストーリーがあってのこと。そんな温もりに少しだけ触れると、より愛おしく、美味しく、嬉しくなると思うのです。
第7弾は2015年6月にオープンし、9周年を迎えた石窯パン工房アイグラン 泉塚店。
アイグランは添加物の使用を限りなくゼロに近づけ、水や酵母にまでこだわり体にやさしいパンを作り続けている地域で愛され続ける人気のパン屋さんです。
20号沿い泉塚交差点のレンガ作りの風格ある外観の石窯パン工房アイグラン 泉塚店。2022年10月には2店舗目となるビバホーム八王子多摩美大前店もオープンしました。
再開発のため2019年2月に営業終了となってしまいましたが、JR中央線豊田駅の北口にも店舗がありましたね。
今回、9周年を迎えたこちらの店舗でオープンのときから働いているという店長の飯島さんにお話を伺いました。
実は飯島さんは、泉塚店がオープンする前から本社の製造部門、今はなき豊田駅前の店舗、そして泉塚店と、ずっとパンの製造に携わってきたアイグランのパン作りを熟知している達人なのです。
アイグランのオープンは朝の7時。モーニングも食べられるとあって、お客さんにとっては非常にありがたいのですが、製造の方は朝5時頃から仕込みを始めるんだとか。朝早くからいつもありがとうございますm( _ _ )m
アイグランでは、常時100種類以上のパンが店頭に並んでいます。常にこれだけの種類のパンを店頭に並べるというのは至難の業ですよね。手間はかかるけど、お客さんに楽しく選んでほしいと少量多品種で少しづつ焼き上げることで、店頭に並ぶ商品の数を安定させているんだとか。そのため、製造のスタッフも他のパン屋さんより多く配置しているそうです。
パンの製造スタッフは10名ほどいるそうで、常時4〜5人のスタッフがパンを焼いているんだとか! だからこそ、売場には焼きたてパンをこれだけの種類並べることができるんですね。
「顔を書くなど、手間のかかる商品もあるのですが、小さな子どもが笑顔で『これ食べたい!』というのを見ると、頑張って作りたくなりますよね。」
子ども向けのパンが多いことも地域のお客さんの心を捉えている理由のひとつなのでしょうか。
「どのような9年間でしたか?」と泉塚店のオープン前からアイグランで働いていた店長にお聞きすると、「続けていく難しさを、年数を重ねるたびに強く感じるようになっている。」とのお言葉。
この9年だけを振り返っても、高級食パンブームを筆頭にメロンパン、マリトッツォなど、専門店が続々と誕生したことは皆さんの記憶にも新しいのではないでしょうか。
私も仕事柄、日野市内の新しいお店のウォッチをしていますが、新しいお店がオープンするのと同様、閉店して行くお店もあります。パン業界は大きなムーブメントが起きやすく、常に変化を求められるのかもしれません。
「その中でも一番思い出深いエピソードは?」と、聞くと「2021年のカレーパングランプリですね。」と即答!
カレーパングランプリは、日本カレーパン協会が主催する、「いま1番美味しいカレーパンはどれだ?」を合言葉に開催されています。
アイグランの人気NO1は不動の「ごろっと牛肉カレーパン」。多いときには店頭で700個も売れるという、大人気商品。店内で揚げる、サクサクのカレーパンは大きな牛肉がごろっと入っている贅沢な一品。外はカリッ&生地はもっちりしていて、何度でも食べたくなる絶品カレーパンです。
以前からアイグランの人気商品で自信のある1品だったそうですが、日野市に限らず、どこまで通じるのか挑戦してみたいという気持ちでカレーグランプリに応募したんだとか。
結果、金賞を受賞し、この受賞がきっかけで更に飛ぶように売れるようになったといいます。
そんなアイグランのパンを熟知している飯島店長に、次のヒットになりそうなオススメパンをこっそりお聞きしたら、「じゃが丸くん」というお答え♪
まん丸のかわいらしいフォルムにネーミングも覚えやすい「じゃが丸くん」。皆さん知っていますか?
もっちりと軽やかな口当たりのパンの中にはマッシュポテトとベーコン。小さな子どもからシニアまで幅広い世代が「うまい!」と納得できるような美味しさです。
「桑茶あんぱん」もイチオシ商品なんだとか。お隣の八王子市の桑都テラスでも話題の「桑」を使った、高級和菓子のようなあんぱんです。
「抹茶を使ったパンは購入される方が多いんですけど、桑茶の認知度はまだ低いのかそこまで売れていませんが、力作です。」とのこと。あんぱん好きな方はぜひ一度食べてみてくださいね♪
ちなみに、私が必ず買うのは「エピパン」。どのパン屋さんでも見かける定番のエピパンは、好きな方も多いと思うのですが、シンプルながらしっかりハードなアイグランのエピパンは私のお気に入り。
店長にその話をすると「本当は、もう少し黒こしょうをピリッときかせたいなと思うんですが、お子さんもよく食べるというので、ぐっと我慢しています。」とのこと(笑)
店長の苦悩がここにも! 試行錯誤の9年を物語ります。
アイグランにはいつもかわいらしい花が育てられていて、店内のイートインスペースに座ると、窓からお花が見えるようになっています。
そんな細やかな心遣い、パイパス沿いという好立地に加え、駐車スペースも16台分完備されているので遠方からもお客さんがお越しになるんだとか。
お店のオープ当初は「行くぞ!」という気持ちでゴールを目指して突き進めば良かったそうですが、長く続けていくために、だんだん苦悩も出てきたとのこと。
定番の人気商品を育てていくことも必要だし、お客さんが飽きないように新しい商品も開発し続けないといけない。季節感を取り入れたり、イベントに合わせたり、試行錯誤の9年だったそうです。
挑戦や苦悩もあっての9年。これからも長くアイグランのパンを届けてほしいですね♪
石窯パン工房 アイグラン 泉塚店
東京都日野市多摩平4-11-3
TEL:042-582-5820
営業時間:7:00~19:00
定休日:なし