「得票率95%以上で殿堂入り」はベルトレーが史上19人目。その次の20人目はイチローか
記者投票により、3人の殿堂入りが決まった。それぞれの得票率は、エイドリアン・ベルトレーが95.1%、トッド・ヘルトンが79.7%、ジョー・マウアーは76.1%だ。彼らに次ぐ、ビリー・ワグナーの得票率は73.8%。385人中284人から票を得たが、殿堂選手となるのに必要な75%には、5票足りなかった。
今年度の殿堂入りは4人だ。ジム・リーランドは、ベースボール・エラ・コミッティによって選出されている。
記者投票で得票率95%以上を記録したのは、マリアーノ・リベラ(2019年)が17人目、デレク・ジーター(2020年)が18人目、ベルトレーは19人目だ。リベラは、全員の記者から票を得た。ジーターは、あと1票で100%だった。
ベルトレーに続く、20人目の得票率95%以上に最も近いのは、来年度から候補となるイチローだろう。最初の投票で殿堂入りすることは、まず間違いない。ニューヨーク・ヤンキース一筋だったリベラとジーターほど長くはないが、ベルトレーとイチローも、2005年から2009年まで、シアトル・マリナーズでともにプレーした。
ちなみに、得票率94%以上&95%未満は、これまでに3人いる。得票率の高い順に、リッキー・ヘンダーソン(2009年)が94.8%、ウィリー・メイズ(1979年)が94.7%、カール・ヤストレムスキは94.6%だ。
イチローも、この3人も、メインのポジションは外野だった。イチローはライト、リッキーとヤズはレフト、メイズはセンターだ。また、イチローとリッキーの打順は、1番が最多。それぞれ、先発出場の79.4%と99.5%を占めた。メイズとヤズは、3番が最も多かった。
外野手と1番打者という点が共通する2人をざっくりと比べると、守備と打率はイチローが上、出塁率とパワーはリッキーが勝る。盗塁はリッキーのほうが多いが、リッキーの成功率80.8%に対し、イチローは81.3%を記録している。