LINEMO 月990円新プランを開始
ソフトバンクは、今年3月からスタートしたオンライン専用ブランド「LINEMO」において、月額990円(税込)の新プランを7月15日より提供すると発表した。
月額990円のミニプランは3GBまで利用可能で、3GBを超えた場合は最大300Kbpsに速度が低下する。LINEMOの特徴とも言える「LINEギガフリー」にも対応するため、LINEのトークや音声・ビデオ通話においてデータを消費しない。
スマホではLINEをメインに使いつつ、YouTubeなどはWi-Fi環境で見ており、あまりデータ容量を必要としない人にとっては最適なプランだ。ちなみに5分間の音声かけ放題は月額550円となっているが、1年間はキャンペーンにより無料で利用可能だ。
これまでLINEMOでは月額2728円で20GBのプランのみが提供されていた。しかし、LINEMOを担当する寺尾洋幸常務執行役員は「市場全体を見ると、ユーザーの60%が3GB以下しか使っていない。そうしたニーズに応えるプランを作りたかった」と語る。
NTTドコモ「ahamo」、au「povo」など、今年3月から各社でオンライン専用プランが登場したが、いずれも20GBで横並びであった。
今回のLINEMO新プランは、スマホであまりデータを使わない人に最適であり、これまで格安スマホ事業者(MVNO)や楽天モバイルが得意とする領域であった。
特に楽天モバイルは月間1GB以下はゼロ円、1〜3GBは1078円、3GB〜20GBは2178円、20GB以上は3278円という階段式を採用している。
ソフトバンクとしては、この新プランでMVNOや楽天モバイルを狙い撃ちにしているようだ。寺尾氏は「我々も(楽天モバイルのような)階段式の料金プランを検討してきた。しかし、階段式だとユーザーの利用に反して使いすぎてしまい、請求額が上がる可能性がある。ユーザーに安心して使ってもらいたいため、階段式の採用を見送った」と語る。
LINEMOはオンライン専用ということで、ユーザーの70%以上が30歳未満という、若いユーザーに支持されているブランドだ。
キャリアの一つであるソフトバンクがオンライン専用ブランドで月額990円のプランを投入したことで、スマホの料金競争がますます過熱していきそうだ。
新プランはデータ通信容量超過後の速度が300kbpsと従来プランに比べて遅くなる