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【富田林市・河内長野市】南海の天空と近鉄の青の交響曲が、河内長野駅にそろい踏み!そして富田林へGO

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

住んでいる人が意外に知らない事実のひとつに、河内長野駅が鉄道好きの聖地ということがあげられます。その理由として、秋になれば千代田駅近くにある南海千代田工場で「南海電車まつり」が行われ、多くの人でにぎわいます。

秋の南海電車まつり
秋の南海電車まつり

さらに近鉄と南海というふたつの私鉄が河内長野駅で接続することが非常に珍しいということもあり、週末になれば鉄道ファンがSNSで河内長野駅周辺に来た旨のことを紹介しているのをよく見かけます。

このように、鉄道好きに人気の高い近鉄と南海のふたつのターミナル駅である河内長野駅で、昨日めったに見られない珍事が起こりました。

高野山
高野山

それは、南海の「天空」と近鉄の「青の交響曲」という、普段なら河内長野や富田林市内で見ることのできないふたつの特別列車が、河内長野駅でそろい踏みするというのです。これは南海と近鉄がコラボした特別ツアーが実施(外部リンク)されたことで実現したとのこと。

極楽橋駅
極楽橋駅

南海の「天空」(外部リンク)は橋本駅と極楽橋駅の間、近鉄の「青の交響曲(シンフォニー)」(外部リンク)は阿部野橋駅と吉野駅の間を走ります。それが今回は「天空」が極楽橋駅から河内長野駅まで乗り入れ、さらに河内長野駅まで乗り入れてきた「青の交響曲」が古市駅を経由して吉野駅に向かいます。

ツアーは2回あり、現在行われているのは、7日~8日の「吉野山」宿泊ツアー。次回は28日~29日の「高野山」宿泊ツアーで、8月14日締め切りです。近鉄ホームページから申し込みができますが、売り切れていた場合はキャンセル待ちになるとのこと。

とても気になったので、河内長野駅で電車が来るのを待ってみることにしました。

情報によれば、富田林駅と河内長野駅の間は単線なので、「青の交響曲」を臨時列車として走行させることができないという特殊事情があるそうです。そのため、通常ダイヤの準急電車の車両を2両つけて運用するという情報を得ました。つまり「青の交響曲」に連結された車両で一緒に富田林に行けるということです。

河内長野駅のホームに着いてみると、やはりいつもと雰囲気が異なっていました。明らかに鉄道ファンらしき方々の姿があります。

やがて南海河内長野駅3番ホームの表示が「回送」になりました。時間的に「天空」が河内長野駅に来る時間です。

ところが入ってきたのは「試運転」と書いてある普通の南海の車両です。いったいどういうことでしょうか?

実は普通車両の後ろに「天空」がつながっていました。近鉄がこういう運用をするという情報を事前に得ていましたが、回送扱いとはいえ南海側も同じような運用だったんですね。

通常なら橋本駅と極楽橋駅を結ぶ「天空」が、ついに河内長野駅に入ってきました。これ自体極めてレアなケースです。

「天空」は無事に河内長野駅に到着しました。

「天空」からはツアーの参加者、そして鉄道ファンと思われる方々、それから通常はいないたくさんの関係者の姿があります。ツアーの参加者も鉄道ファンの方々も見た目では区別がつきません。はっきりしていることは、みんなが撮影をしているという事実。

と言いながら、私も隣の二番線ホームから撮影を試みました。

「天空」の車両は鮮やかな塗装ですね。窓越しに近鉄車両が映っているのが印象的です。

「天空」はしばらく河内長野駅に停まっていましたが、

そのまま千代田駅方面に走り抜けていきました。恐らく千代田車庫に向かうものと考えられます。

この様子は動画にも録りました。

さて、近鉄側のホームを見ると、いつもとは様子が違います。バリケードのようなものが見えます。バリケードの先はツアー客専門という意味でしょうか?

と思いましたが、ツアー客も含めて誰も入れないようにしています。

良い写真を撮ろうと無茶をする人たちがいるかもしれないための予防だったのでしょうか?

近鉄側の時刻は事前に情報をつかんでいました。その時間になりましたが、まだ電車は入ってきません。2・3分遅れているようです。

と思っていたらいよいよ河内長野駅に入ってきました。前の2両は通常の車両で、その後ろに「青の交響曲」をけん引しています。

動画に録りました。

このように「青の交響曲」が河内長野駅に入りました。近鉄長野線の単線に入り込んできたわけで、これも非常にレアケースです。

見た目からして豪華な造りの「青の交響曲」、ホームに停まっているだけで河内長野駅らしくない気がするから不思議です。しかし、うかうかできません。急がないと電車に乗り遅れてしまいます。

慌てて近鉄側のホームに降りていくと、ツアー客の方々が紙袋を手に「青の交響曲」の中に入っていくところでした。

もちろん私は、この中に入れませんから、今度は後方になる通常の車両のほうに向かいます。

出発のサイレンのようなものが鳴って少し焦りましたが、遅れて到着しているので出発も遅れていました。それ以上に「青の交響曲」のすぐ後ろの通常車両は通勤電車のように混んでいます。

前面を撮影してみました。すぐ前に「青の交響曲」の車両があり、一緒に走ります。

ポスターが貼ってあります。高野山と吉野山をつなぐという意味で、今回のツアーのもののようです。

電車は動き出しました。今回は富田林駅まで立つ覚悟をしていましたが、奇跡的に席が開いていたので座れました。それにしても、「鉄道ファン」の方々の年齢層は幅広いですね。

時刻は午後3時過ぎと暑いさなかなので、窓は基本的に日差しをよけるブラインドに覆われていました。

それでもどのあたりか、ある程度はわかります。汐ノ宮駅に到着しました。「青の交響曲」という特急列車が、近鉄長野線の各駅に停まるのも面白いですね。

すると、汐ノ宮駅からさらに多くの鉄道ファンと思われる方々が乗車してきました。中には脚立を持って入ってくる人もいました。そのためでしょうか?私の隣に座っていた小学生くらいのお子さんが、いつもは見られない光景に喜んでいるのが印象的でした。

過去の画像
過去の画像

ちなみに汐ノ宮駅はこのように列車が来るのが見えます。

過去の画像
過去の画像

そのため河内長野駅以上に鉄道ファンの方々が撮影のために張っていたのでしょう。

以下、滝谷不動駅、川西駅、富田林西口駅といつものように列車は停まりますが、鉄道ファンの方々の姿が入ってくる様子はほとんどなく、一般の乗客が驚いた表情で列車に乗り込んてくる姿が印象的でした。

こうして富田林駅に到着しました。熱狂的な鉄道ファンの方々はおそらく古市駅まで行くのかもしれませんが、私は富田林駅で下車しました。

富田林駅に停車する「青の交響曲」です。やっぱり豪華列車が停まっているからでしょうか?いつも見る富田林駅とは雰囲気が違いますね。

出発時間になりました。

列車は静かに動き出しました。

直接確認していませんが、一般の車両に乗って阿部野橋駅方面に行く人も古市駅で別の通常車両に乗り換えるそうです。本当にイレギュラーな運用ですね。

あくまで「準急阿部野橋駅行き」とのことですが、こうやって見比べると海外にありそうな1等客車と3等客車の違いのようにもみえます。

こうして、「青の交響曲」は喜志や古市を経由して吉野方面に向かいました。

立ち去った後はいつもの富田林駅に戻ったようです。

「青の交響曲」が去っていく様子も動画にしました。

ということで、昨日の河内長野駅と富田林駅の臨時運行の様子を紹介しました。恐らく同じような運用が28日にも行われると考えられます。

思い切って豪華なツアーを申し込む、あるいは河内長野駅でふたつの車両を撮影してみる、単線区間を通常の列車と「青の交響曲」が連結して運行されると予想されるので、それに乗ってみるなど、いろんな選択肢や楽しみ方がありますね。

ちなみに富田林駅近くでは8月10日の18時から富田林町(寺内町)による模擬店と盆踊り大会が石川河川敷で行われるとのこと。

富田林の河川敷に出て石川の涼しい流れを感じながら夏の風物詩を味わっても良いですね。

天見公民館
天見公民館

さらに余談ですが、河内長野の南海千早口駅近くの天見公民館(外部リンク)では「懐かしい鉄道風景をジオラマで」ということで、18日の16時まで鉄道のジオラマ展示を行っているとのこと。南海電車限定ですが「天空」の模型もあるようです。

河内長野駅

住所:大阪府河内長野市本町29

アクセス:南海・近鉄河内長野駅直結

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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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