【秋田県大仙市】懐かしくて心温まる地元のグルメ!『田村商店』の「だいせんのハンバーガー」とは?
創業は大正元年!大仙市西仙北エリアの老舗『田村商店』とは?
晩夏の空に映える、だいせんのハンバーガー。
気がつけば今年も9月である。夏の甲子園や大曲の花火が終わり、テレビから流れるのはサライの大合唱。オレたちの夏、もう終わっちゃったのかなぁ?バカヤロー、まだ始まっちゃいねぇよ。そんな声が聞こえてきそうな最高気温35度の青空のもと、噂のローカルグルメの看板が悠々とそびえ立っていた。
だいせんのハンバーガー。大仙市で生まれ、大仙市で恋をして、大仙市で失恋したときは泣きながら今はなき「ドムドム大曲店」のベーコンレタスバーガーをかぶりついていた私にとっては、避けては通れぬネーミングだ。
この気になるご当地グルメを提供しているのが、大仙市北野目にある『田村商店』である。その歴史は深く、創業は大正元年。食料品や地酒などが並ぶ店内は「地元の酒屋さん」という印象だが、奥のキッチンコーナーでは手作りのハンバーガーやスイーツも販売している。
品書き
■だいせんのハンバーガー
・ハンバーガー:390円
・チーズバーガー:400円
・ビーフバーガー:420円
約35年ほど前から販売しているだいせんのハンバーガーは全部で3種類。中でも人気なのがチーズバーガーとビーフバーガーとのことで、今回はこの2種類をチョイス。チーズが苦手な方は、プレーンのハンバーガーもおススメだ。
■夏季限定メニュー(5月~10月)
シェーク(イチゴ、バナナ、バニラ、メロン):各330円 ※午後5時まで
ソフトクリーム:270円 ※午後6時まで
現在『田村商店』ではハンバーガーのほか、夏季限定でシェークやソフトクリームも販売中だ。4種類の味から選べるシェークはドライバーさんに人気。奥に見える赤いたい焼きの暖簾も気になるが、現在はお休み中だ。
あの頃から変わらない味を求めて!忘れられない地元のハンバーガーとは?
自宅でさっそく噂のソウルフードをレッツイート。まずは一番人気のチーズバーガーだ。包装紙をめくると、千切りのキャベツとチーズが顔を出した。ルックスは「昔ながらのハンバーガー」といった雰囲気だ。
ノスタルジー漂う丸いバンズの中には、メインのパティ、刻んだタマネギ、そしてピクルスが集う王道スタイル。なんだけど、そこにたっぷりのキャベツが加わっているのが面白い。
溢れそうなほどぎっしり詰まった具材をアシストするのは、トマトとタルタルの2種類のソース。マックを食べ慣れているせいかチーズバーガーにはトマトソースというイメージだけど、このタルタルが良いアクセントになっている。
続いてビーフバーガー。ルックスはチーズバーガーとあまり変わらないが、パティがゴツくて肉肉しいのが特徴だ。盛り盛りのキャベツとワイルドなパティに絡み合うトマト&タルタルの二重奏。腹ペコのボーイズ&ガールズにおススメの一品だ。
『田村商店』でハンバーガーの販売を始めたのは、まだファーストフードが珍しかった1980年代後半だ。地元の子供たちに絶大な人気を誇り、当時の放課後は田村商店に全員集合。店先の駐輪場は、いつも子供たちの自転車で満員御礼だった。
あれからおよそ35年。店の付近にあった小中学校は統合で閉鎖され、あの頃の子供は大人になり地元を離れた人もいる。当時は珍しかったハンバーガーも、今はいつでもどこでも気軽に買える時代だ。
それでも「あの頃から変わらない味」を求めて、地元に帰省するたびに訪れるお客さんもいるという。都会でいろいろウマいもん食ったけど、やっぱり母ちゃんの味噌汁が忘れられないんだよね的な『田村商店』のハンバーガー。
そう、懐かしくて心温まる地元のソウルフードがここにある。
【店舗情報】
田村商店
住所:秋田県大仙市北野目字北野目153
営業時間:9時~18時
電話番号:0187-75-1161
定休日:火曜日