平成9年オープン！噂の海鮮ランチを求め、美郷町の人気店へGO！

年越しと正月が同時にやってきた。

美郷町の六郷エリアに、ご夫婦で営む一軒の食事処がある。平成9年にオープンした『和風味処 てまり』だ。2024年もお付き合いいただいた私のグルメ放浪記だが、年内ラストの記事はちょっと贅沢に。今回は地元で人気の海鮮ランチに舌鼓といこう。

さっそく店内に入ると、親切な女将さんが迎えてくれた。年季は感じるが清潔感のある和の空間には、美郷町の伝統行事「六郷のカマクラ」のポスターが貼られている。四半世紀を超える歴史と、チラリと見えるローカル感、そしてその空間で思い思いの時間を過ごすご常連。店内に足を一歩踏み入れれば、このお店が長年地元で愛されてきたことがわかる。

品書き

• ちらし丼 半そばセット：1,200円
• にぎり寿司 半そばセット：1,150円
• ネギトロ丼 半そばセット：1,100円
• てんぷら定食：1,350円
• カキフライ定食：1,200円
• エビフライ定食：1,200円

ここ『てまり』の名物ランチが、訪れる方の約8割が注文するという海鮮と半そばのセットだ。海鮮はちらし丼、にぎり寿司、ネギトロ丼からチョイス可能。……って、コレは「Ｍ-1グランプリ」の最終決戦並みに甲乙つけがたいぞ。魅力ある3種の海鮮グルメを前に悩めるミドルエイジ。そして最後に出した結論は、大好きなシースー。そう、令和の時代も、寿司は男のロマンだ。

新鮮な寿司に蕎麦もウマい！六郷で出会った至福の海鮮ランチとは？

さあ、ウマそうなお寿司が、温かい蕎麦を引き連れて登場だ。マグロ、海老、ホタテ、イクラ。王道の寿司オールスターズに、ひと足早い年越しそば。腹減る私のもとに年越しと正月が同時にやってきた。まさにそんな気分だ。

何はともあれ、まずは寿司だ。さっそくトップバッターのマグロを捕まえて口に運ぶ。とろける旨味と、絶妙なねっとり感。その感触を味わいながら、器に並ぶ次のターゲットを探す。どれにしようか、な。この贅沢な瞬間がたまらない。

プリップリの海老に、ピチピチのホタテ、イクラも粒が大きくてグッド。シースーオールスターズを順番に捕まえて、その都度私は頷いた。素人の私にもわかるネタの新鮮さ。器の隅で控え目に待機する卵焼きも、ほど良い甘さでしっかり職人の味だ。

主役の寿司はもちろん、お供の蕎麦も気に入った。ほど良い甘さのつゆに、口当たりの良い蕎麦、そして海苔や揚げ玉の風味も、私の食欲を加速させる。寿司と蕎麦を交互に食らい、ときどき漬物に箸を伸ばし、隙を見て温かいお茶をズズっと。ああ、幸せ。

早くもお得な海鮮ランチのファンになった私だが、『てまり』のもうひとつの魅力は店を営むご夫婦だ。新参者の私にも丁寧に接してくれる女将さんと、厨房から温和な笑顔をくれる大将。またひとつ美郷町で「良い店」に出会えたな。そんなことを思いながら、今日もごちそうさま。

歳末に訪れた至福のひととき。次回は夜に来て、一杯やりたいな。私のそんな野望は、2025年の楽しみのひとつになりそうだ。