2023年7月オープン！横手市十文字にある多国籍料理店で、ぶらり晩ご飯！

「オレは8時間ガッツリ働いてきたけど、キミは8時間じっくり煮込まれたんだね」

私は目の前のご馳走を眺めながら、こっそりとそう思った。横手市十文字にある多国籍料理店での一コマである。雪降る横手の夜に出会った至高のパスタ。そう、今回は昨年7月にオープンした『Dela's Kitchen（デラーズキッチン）』の8時間ボロネーゼにズームインだ。

「一日の終わりに、何か美味しいものを」

そんな想いを携えて、十文字の酒場にやってきた今宵の私。さっそく店内に入ると、かつてバックパッカーとして多くの国を旅したという男性店主と、温かみのある和モダンな空間が迎えてくれた。

ちなみに、店主さんに確認したところ「食事のみもOK」とのこと。本来は生粋の酒飲みである私だが、今日は愛車のコンパクトカーが雪降る中で私を待っている。お酒も気になるが、今宵は美味しい酒場メシに全力投球といこう。

MENU（メニュー）

• 8時間ボロネーゼ：1,580円
• 桜エビのペペロンチーノ：1,380円
• パサンのカレーパスタ：1,580円
• 本日のキッシュ：930円
• 本日のお肉煮込み：1,580円

さあ、グランドメニューの中から今宵のご馳走をチョイスしよう。さまざまな国の料理をアレンジした逸品が並ぶメニュー表は、眺めているだけでなんだか旅気分だ。そんな中、今回私が注目したのは8時間ボロネーゼ。この気になる8時間は「8時間煮込んだ」という意味合いだ。

ほとばしる肉の旨味とモチモチの麺！夜の十文字で出会った至高のボロネーゼとは？

注目の8時間ボロネーゼが到着。むむ、こいつは只者じゃないぞ。目の前のお皿から漂う爽やかな香りと圧倒的オーラ。私にはわかる。コレ、絶対ウマいやつだ。夜の十文字にて自信から確信に変わったところで、濃厚なボロネーゼの世界に足を踏み入れよう。

ああ、コレはウマい。8時間煮込むことによって生まれた壮大な肉の旨味が口に広がり、ゴロっとした茄子や降り注いだ粉チーズも良い存在感を放っている。他店では珍しいコリアンダーというスパイスが使われているのも、世界の味を知る店主ならではだ。

そんな濃厚ソースと絶妙に絡むのが、淡路島から届いたこだわりのパスタ。これもまた素晴らしい。弾力のあるモッチモチの食感によって、私はあっという間にファンになった。

そして、終盤戦はオマケでいただいたバケットに、取っておいたお肉を乗せてパクリ。バケットのサクッとした食感と、肉の旨味が見事にフュージョン。これもウマいぞ。心の中でこっそりガッツポーズをかましながら、今日もごちそうさま。濃厚だけど、決して食べ飽きしない。そんな8時間ボロネーゼ、やっぱり只者じゃなかった。

「誰でも気軽に来られる場所」をコンセプトに、十文字で昨年の夏に開店した『デラーズキッチン』。料理の味もさることながら、店主さんが気さくで居心地が良いのも嬉しい。家族や仲間で訪れるのはもちろん、ひとりでじっくり料理やお酒を楽しみたい方にもおススメだ。

さて次回はこのボロネーゼに、赤ワインを合わせて気取ってみようか。もしくはペペロンチーノとビールでガツンと行くのもアリだな。

密かにそんなことを考えながら、十文字の良き酒場を後にする今宵の私である。