猫のエイズ:FIV感染がノルウェーで確認、多くは殺処分に
ノルウェー最北端にあるフィンマルク県で「猫のエイズ(FIV)」に感染している野良猫が発見され、殺処分された(国営放送局NRK)。
他の猫への感染を防ぐことが難しいため、ノルウェーでは多くが殺処分、または室内飼いで他の猫との接触を完全に断たせることが推奨されている。
猫エイズは人間には感染せず、猫同志の交尾・ケンカによる体液の接触感染が原因とされている。
フィンマルク県には去勢手術されていない猫もおり、今回の野良猫の周辺には他の猫がいたことも確認されている。フィンマルク県の動物保護センターは、他の猫にも感染したことを懸念しており、飼い主すべてに猫エイズの検査をするように呼び掛けている。
ノルウェーでは毎年どこかで猫エイズ感染が確認されており、今年はボードーなど他の場所でも殺処分対策がされた。殺処分には金銭的な費用もかかり、その地域での拡大感染を防ぐため、動物保護センターが行政などに対応を求めることもある。
Text: Asaki Abumi