香港デモよりも人が集まる?香港の『ドンドンドンキ』の秘密!
KNNポール神田です。
香港を経由して深センに入り、また香港に戻ってきている。メディアの報道による香港デモの一部暴徒化や白シャツの三合会との衝突(7月21日)が報道されているが、平日の香港では『デモ』を感じることが一切できないくらい平和である。どこか違う国の出来事にように平和であるのでメディアの報道は過度に香港デモを報道しているように香港で感じている。
むしろ、そんな平日の香港で一番人を集めているところが、尖沙咀(チムサーチョイ)で2019年7月12日(金)にオープンしたドンキホーテの『DON DON DONKI』だ。運営はもちろん『ドン・キホーテ』を運営するパン・パシフィック・イン ターナショナルホールディングス(PPIH)グループ傘下のパン・パシフィック・リテ ールマネジメント(香港)。
https://www.facebook.com/DonDonDonkiHK/
B1 floor,Mira Place2,118-130 Nathan Road,Tsim Sha Tsui,Kowloon
まるで『IKEA』のように順路をたどる店舗構成
日本の『ドン・キホーテ』は激安ディスカウントストアでジャングル陳列で有名だが、香港の『DON DON DONKI』は、不思議とスタイリッシュに整然と陳列されている。いや、むしろ手の届きそうにないところまでの壁面のウォールいっぱいに積み上げられた『ウォール陳列』といえるかもしれない。当然、店舗は壁面まで積み上げられているから、順路どおりにすすんでいくしかない。まるで商品の『迷路ゲーム』に参加しているようだ。どちらかというと、コンパクトになった『IKEA』のような順路を練り歩くイメージだ。
日本以上に『日本を体感できる』生鮮品売り場
想像を絶するのが、生鮮3品売り場だ。まさに品揃えはディスカウントストアではなく。香港のほど近い、日本式百貨店の『そごう』を凌ぐ豪華な品揃えだ。残念だが『そごう』は閑古鳥が泣き続けているがこちらは絶好調で売れる…。あのテーマソングがずっとなり続いている。考えてみるとテーマソングがあるスーパーはあまりないからとても新鮮だ。
しかも、まるで日本の高級スーパーのような品揃えである。この品揃えは日本でも『DON DON DONKI』を開店してもらいたくなるほどである。
また、一見、よくあるダンボール陳列も、わざわざ、きれいなダンボールに移し替えて陳列されているので、まったくチープ感がなく、極めてシンプルな陳列に見え、クールな印象さえ感じるほどだ。
香港の決済は交通系から発展した『オクトパス』カードが中心
香港の決済の要は、QRコード決済ではなく、ワンタッチの『オクトパス』カードがメジャーだ。交通から小口の決済までこのカード一枚で決済ができる。日本の『SUICA』のような存在で街中のどこでも使用が可能である。
クレジットカードのような暗証番号などを必要とせずに、どこでもワンタッチで、財布ごとでワンタッチするのが香港スタイルのペイメントであった。
そして、当然、イートインスペースではなかったが、突如、売り場がイートインスペースになってしまった様子だ。
買ったものをすぐに食べるという国民性ゆえ、出口では、いきなり食べだす人で溢れかえる。このあたりはシンガポールとやはり文化が違う香港店のようだ。シンガポールでは2017年から出店している。