あと5日で2024年。プロが厳選「正月におすすめの日本酒4選」【徹底解説】
きき酒師(日本酒ソムリエ)の渡邉です。
あとひと月で、2024年。お正月の準備はお済みでしょうか?
普段はビールしか飲まないウチの父も、正月には嬉々として日本酒を飲んでいます。
やはり伝統行事の正月には、おせちを肴に日本酒が飲みたくなるのが、日本人の性のようです。
そこで今回は、正月じゃなくても年中日本酒を飲んでいる私が、「お正月におすすめの日本酒」「正月だからこそ飲みたい日本酒」を厳選して紹介します。
最初から有名ドコロでごめんなさい
新潟・朝日酒造の「久保田 萬寿 純米大吟醸」。
別に有名ドコロを紹介してはいけないルールはないですが、はなから有名ドコロで、なんかすいません。しかし、それでも紹介するのは、それに値する理由があるからです。
上品で華やかな香り(吟醸香)と、深い味わい。甘さもしっかりめに感じられますが、品のある甘さで、そこからも上質さを感じさせます。
ものすごく美味しいんですが、飲む方も少し畏まってしまうぐらい上質さを感じさせる酒で、正直日常使いしようとは思わないお酒です(なんというか、しっかり味わわないとと、勝手に気疲れしてしまうんですよね)。
ですが、正月のような特別な日にはむしろ積極的に飲みたくなる日本酒です。
ハレの日の特別感を存分に味わいたい方には文句なしにオススメの1本。
より詳細な情報、おせちの各料理との相性や、その他の料理とのペアリングについては以下の記事が詳しいです。
【詳細記事】▼
現代の正月に。酸が心地いい純米大吟醸、という選択肢
鳥海山 純米大吟醸(秋田・天寿酒蔵)。
こちらも前出の萬寿と同じ純米大吟醸ですが、
大吟醸の華やかさにくわえ、心地いい酸の効いた少し厚みのある味わいで、飲みごたえのよさも感じられます。
なので、濃い味付けや、油分の多いパンチのある料理にも合わせられる力強さがあります。
正月はやはり大吟醸を飲みたいという気持ちがあります。一方で、現代の正月では繊細な和食料理だけでなく、味の濃い様々な料理も食卓にのぼります。
そういった料理にも合わせられる大吟醸として、おすすめの一本です。
また久保田でスイマセン
「久保田 千寿 純米吟醸」。
この日本酒は万能で優秀すぎて、ちょっと紹介せざるをえないんですね。何が優秀かというと、すべてがちょうどいいんです。
ちょうどいい吟醸香、ちょうどいい旨み、甘み、ちょうどいいドライ感。そして、キレはかなりいいです。食中酒として万能で、ほとんどのおせちとも、素晴らしく合います。
(萬寿ほどの高級感ではなく)プチ贅沢感ぐらいがちょうどいい、おせちのどのおかずでも引き立てられる万能食中酒が欲しいという方にオススメです。
それと同じ用途だと、「喜多屋 純米吟醸 吟のさと(福岡・八女)」などもお勧めです。
より詳細な情報、おせちの各料理との相性や、その他の料理とのペアリングについては以下の記事が詳しいです。
【詳細記事】▼
(自分の)故郷 or 自宅の近所の酒蔵の酒
正月には里帰りする人も多いでしょう。
そんな地元で過ごす正月だからこそ、「その土地の地酒を飲む」という楽しみ方もなかなか乙なものです。
故郷の地で、故郷の酒を飲む。
そんな「シチュエーション」と「ストーリー」のペアリングも悪くありません。里帰りしない人は、現住所の最寄りの酒蔵の地酒で、その土地の風土を感じるといいのではないかと思います。
せっかくなので、正月らしく、初搾りの酒や、干支のラベルをチョイスするのも乙なものです。
ここまでで紹介したように、ぜひ自身の楽しみ方に合った日本酒を選んで、いつもよりもっと楽しい正月をお過ごしください。
ちなみに、
ブログの方ではこの記事では紹介しきれなかった、「日本酒で正月をもっと至福の時間にする方法」も紹介しています。
具体的には、
- 正月におすすめの日本酒の選び方
- おせちに合う日本酒を選ぶポイント
- お正月の各家庭のニーズ・予算別のおすすめ日本酒の紹介
- 今回紹介した日本酒のより詳しい情報
特に、おせち料理を美味しさを存分に引き出すための日本酒について紹介しています。
いつもより美味しいおせち料理で、正月をもっと豊かで至福の時間にしたい方は、ご一読ください。
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