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東京で真夏日、そして梅雨入り、台風4号 今週の天気はどうなる?

片山由紀子気象予報士/ウェザーマップ所属
2013年6月18日午後

今日(18日)午後、東京では30度を超えて、今年初めての真夏日になりました。すでに、今年は多くの所で真夏日、猛暑日を記録していますから、いまさらといった感じでしょうか。でも、実際、この蒸し暑さを体感すると、東京の夏の過酷さを思い出し、気が重いです。

東京の場合、初めての真夏日から(初日)、最後の真夏日(終日)までは約95日です。ちょうど3か月、カレンダーと同じ長さですが、実は30年前と比べると約2週間も長くなっています。長くなった原因は9月の残暑が厳しいこと。真夏日の終日は昔と比べて10日も遅くなりました。これでは秋物衣料が売れず、紅葉が遅くなるのも当たり前です。

昭和の初め、随筆家の寺田寅彦は“夕風の涼しさは東京名物の一つであろう”と書き残しています。それが今では信じられないくらい、過酷な夏に変貌しました。今の世に、寅彦が生きていたら、どう思うのでしょうか。

さて、今日(18日)は暑さに加えて、フィリピンの東海上で台風4号が発生しました。

また台風ですか?と思われるかもしれませんが、この辺りは台風の多発海域で、現在も、雲が次々と発生しています。台風4号は明日(19日)から金曜日(21日)にかけて、沖縄付近を北上する見込みです。増田雅昭気象予報士が指摘するように、梅雨前線と台風は過去、多くの大雨、豪雨災害をもたらしてきました。

【台風4号が北上。梅雨前線が活発化し大雨の恐れ】 増田雅昭気象予報士

そして、今日(18日)は北陸と東北地方で梅雨入りの発表があり、今夜以降、日本海側では雨が強く降る見通しです。前回の台風3号では、それほどの雨はありませんでしたが、今回は違います。梅雨前線の活動が本格化しているので、まずは前線による大雨を、その後は台風が影響する雨に注意する必要がありそうです。

気象予報士/ウェザーマップ所属

民放キー局で、異常気象の解説から天気予報の原稿まで幅広く天気情報を担当する。一日一日、天気の出来事を書き留めた天気ノートは128冊になる。365日の天気の足あとから見えるもの、日常の天気から世界の気象情報まで、天気を知って、活用する楽しみを伝えたい。著作に『わたしたちも受験生だった 気象予報士この仕事で生きていく』(遊タイム出版/共著)など。

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