【衣類収納】クローゼットがパンパンなのに着たい服がない状態を卒業する!
私は片付けの専門家として、たくさんのご家庭の整理収納サポートをしています。ご家庭によって物の量や種類も様々ですが、衣類の量が多すぎる家は、ほぼ間違いなく、片付けに苦労されています。
衣類は家の中で、かなりのスペースを占め、人によって量が大きく違うアイテムです。
減らすのが難しいと思われるアイテムですが、家族で共通して使用するものでもないですし、自分自身の心がけで大きく変わってきます。
今年こそ、クローゼットがパンパンなのに着たい服がない状態を卒業してみませんか?
使いやすく整ったクローゼットにするためのポイントをご紹介します。
衣類が多いと部屋が散らかる!?
家が散らかってしまう原因の1つに、脱ぎっぱなしの服があちこちにある、という事があります。なぜ、そんなことが起こってしまうか、というと、そもそも服の枚数がたくさんありすぎるからなんです。
極端な話ですが、1枚しかないとその衣類を脱いだら、次の日にまた着なくてはいけないので、散らかってしまう余裕はありません。
また、なぜ、そんなに服を適当に扱ってしまうのかというと、適当に買ってしまっているからだと思います。
服をあちこちに脱ぎっぱなしにされている方でも、大切な衣類などは、しっかりとクローゼットの定位置に掛けられていることが多いんです。
値段の高い、安いに関わらず、自分が身に着ける服を大切に扱う事が必要だと思います。
衣類の枚数の把握
まず、ご自身の持っている衣類の枚数を把握してみましょう!
現状を把握するのはとても大切なことです。
ダイエットを決意した時に体重計に乗って、見たくもないその数字をしっかりと見て、ショックを受けてから、やる気を出す!ということと同じで、数字でしっかりと把握することはクローゼットの整理にもとても大切です。
今、自分は何を何枚持っているのか?
タグ付きで着ていない服はあるのか?
同じような服ばかりになっていないか?
面倒かと思いますが、すべての枚数を一度書き出してみて下さい。
メモに書くのも面倒なぐらいの量は多すぎです!
ちなみに、私は夏物も冬物も、スーツも、たたんでいるアイテムも全て合わせて48着でした。
衣類の適正量を考える
では、衣類の適正量って何枚あれば良いのでしょうか?
衣類に対する好みや、クローゼットのスペースによっても全く適正量を全く違います。
好みによって量はかなり違うので、まずはスペースから考えてみましょう。
クローゼットのバーの長さを3で割った数が、衣類を余裕をもって掛けられる適正量とも言いますが、実際3で割った数だと少し余裕がある感じです。
(例)100cmバー ÷ 3 = 33~34枚程度
バーに掛けることができる枚数と、引き出し内にたたんで入れる枚数も計算してみてくださいね。
無理して詰め込んでしまうと、出し入れがしにくくなるので、出しっぱなしの原因や、衣類がシワになってしまったり、通気性が悪くなったりと、デメリットが多いです。
余裕があれば、出し入れがしやすいので、使いやすく美しいクローゼットになります。
ハンガーを統一してみる
衣類の枚数を把握して、自分なりの適正量がわかった皆さんは、次にハンガーを統一してみましょう。
『そんなことで何か変わる?』と思われがちですが、効果は絶大です。
ついつい、クリーニングからかえってた時に、ついていた黒いハンガーをクローゼットに入れ込んでしまい、クローゼットがどんどんギューギュー詰めになってきている例をよく見ます。
一度、お気に入りのハンガーで統一してしまうと、掛けられる枚数が設定されるので、安易に増えてしまうのを防ぐことができます。
見た目にも美しくなり、整った状態をキープしようと思う気持ちになってきます。
着ないなら買わない
クローゼットがパンパンになってくると、断捨離しなきゃ!と服を捨てようとしますが、なかなか捨てることができないんです。
捨てられない原因はいろいろとありますが、主なものとして、
・高かったから
・あんまり着てないから(未使用も含め)
・まだ着れるかもしれない
と、いう原因があります。
じゃあ、そもそもなんで、何年もの間、購入した服を着ることもなくクローゼットに詰め込まれたままだったのか。
・高かったからもったいなくて着れなかった
・他に新しい物を購入したから
こんな理由も多いです。
しっかり、納得できるくらいまで着ることが大切だと思います。
とはいえ、身体は1つしかないので、衣類の数が多すぎると、どれもがしっかりと着ないまま、時が経ってしまい、
着たい気持ちは薄れてしまったのに、高かったとか、まだキレイだから、とたんすの肥やしになってしまうんです。
着たい!と思って買った時が一番のタイミングです。
服は食べ物と違い、腐らないんですが、気持ちが薄れてしまい、服を着たい気持ち自体が腐ってしまうような気がします。
クローゼットは自分だけのセレクトショップ
今回私がお伝えしたいのは、服を減らしまくって、おしゃれも楽しめない状態を推奨しているのではなく、自分の服は把握でき、クローゼットの中にはお気に入りの服が簡単に出し入れできる状態がベストだと思います。
私自身もミニマリストでもないですし、おしゃれもファッションも大好きなアラフォーです。
ただ、セレブでもないので、クローゼットは狭いですし、そのクローゼットに収まる範囲でおしゃれを楽しみたい、とも思っています。
クローゼットは要らない物が詰まった物置のような場所ではなく、
たとえプチプラ服ばかりだっとしても、自分がいろいろなお店から選んだお気に入りの服ばかりの、世界で1つだけの自分のセレクトショップだと思ってみてくださいね。
筆者:鈴木久美子