北陸・東北は4年ぶり8月の梅雨明けへ!近畿は40度迫る高温に…南海上の低気圧も注視:気象予報士解説
1日はこれまで雨が長引いていた東北や北陸でもようやく天気が回復に向かい、遅れていた梅雨明けの発表がありそうです。
31日に猛烈な雷雨になった場所も含め、1日は広く晴れる見込みで、近畿を中心に40度に迫るような酷暑が予想されています。
東北・北陸は「すべり込みセーフ」の梅雨明けか
1日は前線が北海道のさらに北まで押し上げられ、天気がぐずついていた東北・北陸でもようやく回復に向かいそうです。
梅雨明けが8月にずれ込むのは、北陸と東北南部では2020年以来、東北北部では2013年以来。
ちなみに、もし立秋(2024年は8月7日)を過ぎると、たとえ雨がやんでも梅雨明けの発表はせず、「梅雨明けは特定できず」という扱いになってしまいます。実際に2022年には北陸・東北南部・東北北部ともに「特定できず」だったのですが、今年2024年はなんとかすべり込みで梅雨明けの発表がありそうです。
関東以西では1日を通して晴れるところがほとんどで、夕立は静岡と関東北部の一部となる見通し。
近畿や東海を中心に気温が上がって、最高気温は京都39度、名古屋・岐阜38度の予想です(気象庁予報、1日0時時点)。
また北海道では前線に流れ込む湿った空気の影響で午後から雨のところがあるでしょう。
南の海上をウロウロする低気圧…今後の情報に注意を
このさきも広く晴れて暑さが続く見通しですが、北海道では土日に雨の量が多くなるおそれがあります。
そして今後しばらくの間、日本の南の太平洋上には低気圧がウロウロする見通し。熱帯低気圧として発達するかどうかもまだ不透明ですが、もし発達した場合は来週後半頃に本州付近に北上してくるおそれもあるため、今後の情報に気をつけてください。
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