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猛暑続き関東は雷雨と光化学スモッグにも注意…日本海側は夜から再び警報級の大雨に:気象予報士解説

植松愛実気象予報士・防災士・野菜ソムリエ
5日の熱中症警戒アラート(環境省HPを元に作成)。太平洋側で広く危険度が高い。

4日の猛暑に続き、5日も関東甲信や東海を中心に35度以上の厳しい暑さが続くところが多く、運動を控える目安である「熱中症警戒アラート」が広く発表されています。
この暑さによって、関東では内陸部中心に午後は雷雨のおそれがあるほか、関東南部中心に光化学スモッグ(後述)にも注意が必要です。

日本海側は夕方から雨に

5日(左)朝、(中)昼過ぎ、(右)夜の天気分布予報(気象庁HPを元に作成)。
5日(左)朝、(中)昼過ぎ、(右)夜の天気分布予報(気象庁HPを元に作成)。

5日は朝から晴れるところが多く、全国的に30度以上の真夏日、また関東甲信~東海では35度以上の猛暑日となるところが多いでしょう。ただ日本海側は夕方から雨の範囲が広がり、再び大雨警報が出るような降り方になるところも。また関東では内陸中心に夕立に注意が必要です。

5日15時の気温分布予想(気象庁HPより)。紫色は35度以上で、関東甲信や東海、それに北陸・近畿・山陰・四国の一部でも紫色の表示が見られる。
5日15時の気温分布予想(気象庁HPより)。紫色は35度以上で、関東甲信や東海、それに北陸・近畿・山陰・四国の一部でも紫色の表示が見られる。

予想最高気温は熊谷(埼玉)・甲府・岐阜・豊岡(兵庫)で37度、前橋・富山・名古屋・津・鳥取で35度と、かなり広い範囲で猛暑日となる見通しです。
猛暑が続くことによって、昨日までは35度超えても大丈夫だった人が急に体調を崩すこともあります。「自分は大丈夫」と思わず休憩と水分を取りましょう。

光化学スモッグは現代でもあるの?

5日は東京・神奈川・埼玉・千葉で光化学スモッグに関する注意情報が発表されています。光化学スモッグと言うと、「昔(高度経済成長期)の話でしょ」と思われるかもしれませんが、実は現代でも発生します。
大気汚染物質の一部が太陽の紫外線に反応することで有害物質が発生するもので、濃度が高いと目が痛くなったり、せきが出たり、まれに重症化すると手足のしびれやめまい、頭痛が生じることも。個人差が大きく、子どもやぜんそくの持病がある人はより症状が出やすい傾向にあります。

光化学スモッグは濃度が高いと遠くが白っぽくかすんで見えるので、そういうときはお子さんやぜんそくの人を連れて外に長くすごさないようにしましょう。もし目やのどに痛みを感じた場合、基本的には目を洗ったりうがいをしたりすることで治ることが多いですが、前述のとおり症状には個人差があるので、痛みがつらい場合や息苦しさを感じた場合は、医療機関を受診してください。

曇りや雨が増えても高温続く

週間予報(気象庁HPを元に作成)。
週間予報(気象庁HPを元に作成)。

このさき7日(日)頃には東北で雨が強まり、週明け8日(月)以降はそのほかの地域も梅雨前線の雨雲が広がりそうです。

また、このさき西日本では8日(月)頃にかけて、沖縄・奄美では11日(木)頃にかけて猛暑が続くと気象庁から情報が出ています。暑さが長引くため、仕事も生活もできるかぎり無理をしないよう心がけましょう。

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気象予報士・防災士・野菜ソムリエ

気象予報士・防災士として講演・執筆を行う傍ら、野菜ソムリエ・食育インストラクター・薬膳マイスターとして出張料理人(一般家庭での作り置き代行)としても活動。NHK・民放各局で気象キャスターを歴任し、報道の現場や防災、気候変動・地球温暖化に関する最新情報にも詳しい。著書に『天気予報活用ハンドブック~四季から読み解く気象災害』(竹下愛実名義・共著)がある。

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