王者撃破も妻が流産…ユヴェントスを沈めたアタランタ選手、帰宅後に届いた悲報
国内で圧倒的な強さを誇る絶対王者に完勝したのだから、アタランタの選手たちが天にも昇る気持ちだったのは想像に難くない。だが、ラファエル・トロイはいま、計り知れない悲しみを抱えている。試合から一夜明け、キックオフの前から嫌な予感を覚えつつ大一番に臨んだと明かした。
◆プロヴィンチャが絶対王者に快勝
1月30日のコッパ・イタリア準々決勝で、アタランタは王者ユヴェントスを3-0と下した。ティモシー・カスターニュのゴールで先制すると、2分後にドゥバン・サパタが追加点。終盤にはサパタがドッピエッタ(2得点)を達成しての快勝だった。
近年は好成績を残し続けているアタランタが、いわゆるプロヴィンチャ(地方の中小チーム)であることは変わらない。その彼らが絶対王者を前半から苦しみ、勝利し、大会から追いやったのだ。どれだけの偉業かは、『スポーツ・メディアセット』が伝えた統計からも分かる。
・コッパでユーヴェが失点したのは2017年4月以来8試合ぶり
・公式戦でユーヴェが前半に2失点したのは2017年8月以来
・前半のユーヴェは枠内シュートゼロ、公式戦2試合連続は2018年3月以来
・アタランタはユーヴェとの公式戦ホームゲーム5試合のうち4試合で複数得点
・アタランタのユーヴェ戦勝利は2004年11月のコッパ・イタリア以来
・ユーヴェに3-0で勝利した直近2チームは、レアル・マドリー(2018年4月)とバルセロナ(2017年9月)
マッシミリアーノ・アッレグリ監督が就任してから、ユーヴェは4年連続で国内2冠を達成していた。クリスティアーノ・ロナウドを獲得した今季は、チャンピオンズリーグを含む3冠も期待されていたのだ。いや、すでにスーペルコッパを制していただけに、4冠も夢ではないと言われていた。アタランタは、そんなチームを倒したのだ。
◆帰宅後に待っていた悲しい知らせ
しかし、フル出場で快挙に貢献してから帰宅したトロイを待っていたのは、妻が第2子を流産したとの知らせだった。以下、拙訳ながら、トロイの言葉を紹介する。
想像を絶する悲しみの中で、それでも前を向く強さを見せたトロイの投稿には、支援のメッセージが多く寄せられている。