ダブル台風が本州付近を次々と通過する可能性も
入り乱れる熱帯擾乱
上図、きょう4日(水)午後3時の実況天気図には、きょう午前9時、南シナ海で発生した台風9号があり、また沖縄付近には今後台風となる予想の熱帯低気圧があり、さらに小笠原の東海上には熱帯低気圧Aが解析されています。
あす5日(木)午前9時になると、沖縄付近の熱帯低気圧が台風10号に発達し、小笠原の東海上にあった熱帯低気圧Aは北寄りに進むものの、新たに小笠原のすぐ北の海上に熱帯低気圧Bが発生する見込みです。
そしてあさって6日(金)午前9時になると、熱帯低気圧Aは日本の東海上を離れて北上しそうですが、熱帯低気圧Bが本州の南へ進み、また台風9号は東寄りに進むため、台風10号にどちらも近付いてくるような予想となっています。
一般に台風や熱帯低気圧などが2個以上近付いているような場合、それぞれ反時計回りの相互作用などのため、複雑な進路を取ることがあり、また勢力にも影響することがあります。
今回もいくつかの台風や熱帯低気圧が近付くため、これらの影響も考えられ、今後の進路予想がかなり難しくなっています。
ダブル台風の予報円
台風9号と今後発生が予想される台風10号の進路予想は、まだかなり不確実性が大きく、特に8日(日)から9日(月)にかけて、4日目から5日目の予報円の大きさは直径1000キロから1500キロ程度にも達しています。
今後発生が予想される台風10号の予報円で考えると、8日(日)午後3時の時点で、早ければ東北地方に到達している可能性もあれば、逆に遅ければまだ九州付近に位置している可能性もあるというような予報円の大きさです。
このように予報円がかなり大きく、まだいつどこを通るかなどは定まっていませんが、タイミング次第では、東京五輪の終盤を台風が直撃することもあり得ますし、しかも2個の台風が次々と本州付近を通過していくことも考えられますので、今後も最新の情報にご注意下さい。