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子どもがいじめを受けたらどうする?いじめの原因になる意外すぎるものと親がやってはいけない2つのこと

ぽん先生保育士

こんにちは!ぽん先生です。
「少しでも楽しく子育てを!」をモットーに、子育てや育児に関する情報の発信を行っている保育士です。
今回は頂いたご質問はこちら。

Q:小学2年生の男の子の母です。少し前からクラスでいじめを受けるようになり、学校へ行くのを嫌がるようになりました。担任の先生も対応してくださると言っていましたが、いじめが収まりそうな様子はありません。うちの子に原因があるのかもしれませんが、解決するにはどうしたら良いですか?

皆さんはもし我が子が学校や保育園でいじめを受けていると知った時、まずどのように行動しますか?
担任に掛け合ってみたものの、なかなか解決しないというケースは珍しくありません。
そんな時、私たちはどのように子どもたちと関わっていけば良いのでしょうか。
また、やってはいけないことにはどのようなものがあるのでしょうか。
今回はこちらについて解説していきたいと思います。

親が気を付けるべき2つのこと

子どもがいじめられた時、やってはいけないことがあります。
1つ目は、担任だけに対応を任せることです。
いじめについては様々な原因が考えられていますが、いじめの多くの原因が担任にあり、根本的な問題は先生にあるからです。
これについて後で詳しく解説しますが、このような理由から、いじめがあることを知った時点で担任に相談すると同時に、校長にもそのことを伝え、第三者を巻き込みながら話す機会を作るのが良いでしょう。

2つ目として、子ども同士で解決させようとすることが挙げられます。
いじめとは、子どもたちに生じた上下関係の中で行われるもの。
この上下関係が解消されない限り、いじめの加害者たちは被害者の話を聞き入れようとすることはないでしょう。
しかし、子ども同士の関係は1日や2日で作られるものではなく、ある程度の期間を経て少しずつ築かれていくものです。
そのため、親や校長などのようなクラスでの生活に関わっていない担任以外の大人が入らない限り、まともな話し合いは成立しないと言えるでしょう。

なぜ先生に問題があるのか?

ここまでいじめの解決方法について解説してきましたが、そもそもいじめはなぜ当事者たちの問題ではないのでしょうか。
それは、いじめの根本的な問題はクラスの雰囲気にあるからです。

例えば、あるクラスの先生は子どもたち1人1人の存在自体を尊重し、丁寧に子どもたちとやり取りを重ねていったとしましょう。
こういったクラスではいじめは起きません。
なぜなら、先生を含めた子どもたちの関係性の中に上下関係はなくなり、全員が平等になるからです。
このようなクラスでは、誰かをバカにするような子どもがもし入ってきたとしても、「そういうことをするのは良くない」「面白いことではない」と子ども同士の関係性によって、いじめが広がることはありません。
自浄作用によって解決されるため、大きな問題には発展しにくいのです。

一方で、子どものミスは必ず叱り、間違いは厳しく指摘する先生のクラスはどうでしょうか。
クラスでは、先生によく叱られる「ダメな子のグループ」と、叱られずにそれとなくこなしていく「できる子のグループ」に分かれていきます。
すると、そこから子ども同士の中に自然と上下関係が生まれていき、「できない奴が悪い」「バカにされても仕方ない」といった考え方が蔓延していくのです。
これが結果としていじめの種となり、時間を重ねる中で大きな問題へと発展してしまいます。
仮にいじめの対象がいなくなったところで、「ダメな子のグループ」から次の対象を探すことを考えると、当事者たちが本質的な問題を抱えているわけではないことが分かります。

このように、クラスの雰囲気によっていじめの起こりやすさが全く違うため、いじめの当事者である子どもたちよりも、クラスの雰囲気を左右する先生たちが原因になりやすいと言えるでしょう。

いかがですか?
いじめが子どもたちに与える影響は計り知れません。
しかし、クラスの雰囲気は先生にかかっている以上、私たち保護者にできることはそう多くないのです。
まずはできる限り多くの第三者を巻き込んだ上で、解決方法を探して見るのが良いかもしれませんね。

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保育士

東京都で働く保育士。「少しでも楽しい子育てを!」をモットーに活動中。

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