Yahoo!ニュース

「2018年最高の美ボディ女神」とされるマッスル美女チョン・ヘビンとは?

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
チョン・ヘビン(写真提供:SPOMAX/MAXQ)

「筋トレ女子」や「腹筋女子」に代表されるボディメイク・ブームが巻き起こった2018年。中村アンや藤田ニコルなど美ボディタレントも注目を集め、女性誌やバラエティ番組でボディメイク特集が組まれることも多かった。

先日、腹筋専門パーソナルトレーニングジム「BOSTY」が発表したアンケート調査では、20~40代女性1160人のうち、71.36%が「スレンダーで引き締まった体型」になりたいと答えたという。「細くて華奢な体型」(18.52%)の4倍近くに上る数字だ。

一昔前までは痩せ細ったスタイルに憧れる女性が多かったことを考えると、美に対する価値観の変化を感じざるを得ない。

同様の変化は、お隣・韓国でも起こっている。

ここ数年、韓国の女性たちの間では健康的で美しいボディを目指し、身体を鍛える女性が急増しており、ボディビルやフィットネスで鍛えた体で競い合う“美ボディコンテスト”の数も増えている。

その美ボディコンテストから輩出された美ボディ自慢のフィットネスタレントたちも人気だ。日本の週刊誌で大胆グラビアも披露したイ・ヨンファなどはその筆頭だろう。

「2018年最高の美ボディ」と絶賛

そんな韓国でいま、大注目を集めている“マッスル美女”がいる。チョン・ヘビンがその人だ。

ピラティス講師として活動するチョン・ヘビンは、今年10月にソウルで行われた韓国最高峰のフィットネス&ボディビル大会『マッスルマニア』で、ミズ・ビキニ・トール部門1位、コマーシャルモデル部門グランプリ(最高賞)を受賞。

その健康美は韓国メディアから「2018年最高の美ボディ」(『スポーツソウル』)と絶賛され、人気を広げている。

(参考記事:見れば納得!! “2018年最高の美ボディ女神”チョン・ヘビンの弾力感【PHOTO】

今月末には、ケーブルテレビ局TV朝鮮の教養番組『私の身体の取扱説明書』への出演も決まったというが、フィットネス界で注目を集めている状況を、彼女自身はどう受け止めているのか。

その本音が訊きたくて、ソウルで独占インタビューを行った。

美ボディ女神たちに続き人気者に

さっそく、「2018年最高の美ボディと呼ばれているそうですね?」と質問してみると、「そんな…大げさに持ち上げられているだけですよ(笑)」と照れ笑いを浮かべたチョン・ヘビン。

彼女は周囲の反響の大きさにも驚いているという。

「『マッスルマニア』での受賞後は、周りのみんながたくさんお祝いしてくれました。私の努力を周囲が見ていてくれて、“一生懸命やっていたから、きっと受賞すると信じていたよ”“本当に頑張ったな”と声をかけられたのがうれしかったです」

『マッスルマニア』は、韓国の美ボディコンテストの中でも絶大な知名度と人気を誇る大会だ。

韓国のボディメイク・ブームの火付け役となった“奇跡のDカップ女神ボディ”ユ・スンオクをはじめ、人気フィットネスタレントのレイヤンやチェ・ソルファなども、『マッスルマニア』での受賞を機に一躍有名になった。

(参考記事:選ばれし7人の“マッスル美女”。時代が求め大衆が憧れるミューズ(女神)たち【PHOTO】

それだけに競争率も高く、チョン・ヘビンが受賞した2018年下半期今大会の参加者は約500人に上った。周囲の反響が大きいのも当然だが、そもそも彼女はなぜ身体を鍛え始めたのだろうか。

ミスコリア出身美女との競演も話題

そう問うと、チョン・ヘビンは、「OL時代に太ってしまったのがひとつのきっかけでした」と話した。

「もともとはアニメーション制作会社でOLをしていたのですが、デスクワークをしていると10kgぐらい太ってしまったんです。それで、このままではダメだと思って運動を始めると、思っていた以上に楽しくてのめり込んでしまいました。

そうして会社を辞めて、フィットネス分野の仕事をしようと一念発起したのですが、そのときに出会ったのが『マッスルマニア』だったんです」

ただ、すぐに結果が出たわけではなかったという。

今年4月に行われた上半期大会はミズ・ビキニ・トール部門5位に終わった。それでも大会後にはミスコリア出身のマッスル美女ホン・ダヒョンとともにフィットネス専門誌『MAXQ』の表紙モデルに抜擢され、「黄金比率の9頭身美女」とメディアに取り上げられたが、そこで満足はできなかった。

(参考記事:9頭身女神とミス・コリア出身モデルの競演。韓国マッスル美女の“砂浜バカンス”グラビアがすごい

その悔しさがあったからこそ、下半期大会でのグランプリ受賞には特別な意味があるとチョン・ヘビンは話す。

「『マッスルマニア』のグランプリは、誰でももらえる賞ではありません。私にとっても、最も欲しかった賞でしたから、本当にうれしかったです。

大会までの準備期間は、あまり食事も取れないため体力も続かず、点滴を受けながら運動したこともありました。そんな苦労もあったので、受賞した瞬間は“いまここで死んでも後悔はない”と思ったほどです。

一生涯、私の経歴として紹介できるタイトルを手にしたことで、自分に自信も付きました。受賞をきっかけに、お仕事も増えています。今年は私の人生のターニングポイントになりました」

美ボディコンテストでの入賞を機に、韓国フィットネス界で注目を集めているチョン・ヘビン。

身体を鍛えたことで人生を変えたわけだが、それだけに気になるのは、彼女がどのようにその健康美を手に入れたのかということだろう。「2018年最高の美ボディ」を作り上げた秘訣を訊いてみたくなった。(つづく)

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

慎武宏の最近の記事