「にんじんの黒ずみ」←「腐っている?」料理人の回答に…『早く知りたかった!』
こんにちは、料理人のぱぷちゃんです!
突然ですが、みなさんに聞きたいことがあります。にんじんを保存していると、表面に黒ずみが現れた経験はありませんか?
この黒ずみは一体、なんなのでしょうか?今回は「にんじんの黒ずみ」の謎に迫りたいと思います。
にんじんをよく食べる方は、ぜひ最後までお付き合い下さい!!
今回の目次
- 黒ずみの「正体」と「起きる理由」
- 食べてもいいの?
- 黒ずまない保存方法
- まとめ
黒ずみの「正体」と「起きる理由」
にんじんの黒ずみの正体は何なのでしょうか?
結論から言うと…「ポリフェノール」です!
にんじんにはポリフェノール(色素成分)とオキシダーゼ(酸化酵素)という成分が含まれています。これらが空気に触れると反応を起こし、変色します。
この現象を褐変(かっぺん)と言います。
にんじんに褐変が起きる理由は主に3つあります。
高温度:にんじんは涼しい気候を好む冬の野菜です。夏の暑い時期は、にんじん内のポリフェノールと酵素が活発になり、黒ずみが起こりやすくなります。
乾燥:にんじんの表面が乾燥すると、同じように細胞が損傷し、ポリフェノールと酵素が接触します。長時間空気にさらされると、これも黒く変色する原因となります
傷:にんじんは市場に出す前にブラシで洗い、不要な根や泥を取り除きます。この洗浄工程で皮が少し傷つくことがあり、傷ついた部分が空気に触れると黒く変色することがあります。
食べてもいいの?
果たして、黒ずみのあるにんじんは食べてもいいのでしょうか?
ズバリ…食べてもOKです!!
切ったリンゴが黒く変色した経験はありませんか?実は、それも褐変です。
また、ポリフェノールはワインやチョコレートに含まれる天然成分です。天然のものなので、安心して食べて大丈夫です!
にんじんが黒ずみにくい保存方法
それでは最後に「黒ずみにくい保存方法」をお教えします。
① 1本1本、キッチンペーパーで包む
② ポリ袋に入れて口を軽く閉じる
③ 野菜室で立てて、保存する
キッチンペーパーはにんじんから出る水分によって湿ってくるため、3〜4日おきに交換をしましょう!保存期間の目安は約1ヶ月
しかし、黒ずみから異臭がした場合は腐敗しているので廃棄しましょう!
まとめ
- にんじんの黒ずみは「ポリフェノール」
- 黒ずむ現象を「褐変(かっぺん)」と言う
- ポリフェノールは天然成分で食べてもOK
- 褐変が起きる理由は「高温度」・「乾燥」・「傷」
- 異臭がしたら廃棄する
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