パートナーの異性を満足させるのに重要なのは優しさ・思いやり
恋人や配偶者のような異性のパートナーの、どの点に満足しているのか。PGF生命が2015年12月に発表した調査結果「人生の満足度に関する調査2015」(2015年10月30日から11月1日にかけて20歳から79歳の男女に対してインターネット経由で実施。有効回答数は2000件。男女比、年齢階層別構成比(10歳区切り、60代と70代はひとくくり)で均等割り当て)から確認していく。
調査対象母集団のうち恋人や配偶者のような異性のパートナーが居る人(1399人、男性630人・女性769人)に、そのパートナーのどのような点に満足をしているか、複数回答で尋ねた結果が次のグラフ。半ばノロケ的なものともいえるが、視点を変えると異性に好まれる、満足させる要素と読むこともできる。
トップは「優しさ・思いやりがある」で53.0%。カップル状態にある男女の半数は、相手の優しさや思いやりに満足していることになる(見方を変えれば「優しさや思いやり」で相手を満足させている)。次いで「家族を大切にする」が4割近く、「口うるさくない・自由にさせてくれる」と束縛感の無さが3割強、「頼りがいがある」がほぼ同率の3割強。
項目順位は男女合わせた値の順となっているが、男女別で回答率を見ると、男女それぞれの異性に対する魅力的な点、パートナーとしての満足感を覚えるポイントの違いが大きく現れている。「優しい・思いやりがある」「家族を大切にする」はほぼ同率だが、第3位以降の項目では多くにおいて、女性の回答率が男性よりも高い値を示している。今設問は複数回答であることから、現在パートナーを有する男女間では、男性よりも女性の方が「相手の満足できるポイント」が多いことになる。
もっとも「口うるさくない・自由にさせてくれる」「頼りがいがある」「相談できる」は男性よりも女性の方が回答率が高く、「家事が好き・得意である」などは、男性の回答率が高い。世間一般がイメージする「仲睦まじい夫婦」的な姿と一致しており、納得はできる。
女性回答者に限れば、世代別の回答比率も確認できる。歳を経るに連れて相手との立ち位置、想いも変わることから、回答内容が大きく変化していくようすが興味深い。
歳を経るに連れて「優しさ・思いやり」の回答率は減っていく。他に「頼り甲斐」「家族を大切」「趣味が合う」「大人の振る舞い」「食の好みが合う」など複数項目で値が減り、歳をとった夫婦世帯のドライ感を覚えさせる。
また、回答率の動向をよく見ると、20代から40代までの減り方が大きく、50代以降になるとほぼ横ばいとなるケースが多い。夫婦関係において少なくとも女性の視点では、50代である程度の悟り的なものを得て、割り切ってしまうのかもしれない。
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