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台風19号 13日に九州に上陸へ 列島横断コースに

増田雅昭気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
雨と風の予測(ピンクの矢印は強風・暴風) 左:13日午前9時、右:14日午前3時

台風19号が、九州の南西海上を北上中です。13日午前中にも、九州へ上陸する可能性が高く、14日にかけて東日本・東北付近へ列島を横断するコースとなりそうです。

西日本で影響大

台風19号の、12日午後3時の中心気圧は965hPa。先日の18号の上陸時の気圧が955hPaでしたから、それよりやや弱くなっています。

ただ、18号よりコースが西回りで、西日本を直撃するため、西日本では18号より雨風が強く、13日は広範囲で大荒れとなります。

東海・関東など東日本は、18号ほどではない所も出てきますが、それでも雨風は強まりますし、台風の中心から離れた所での急な豪雨や突風にも、気が抜けません。

■最新の台風予報:http://typhoon.yahoo.co.jp/weather/jp/typhoon/

中心が来る前にピーク

12日午後6時の台風の位置と進路予想。
12日午後6時の台風の位置と進路予想。

台風19号の雨雲は、沖縄付近から円形が崩れはじめ、中心より北側・東側にかたよっています。

つまり、台風の中心が来る前に、雨のピークを迎える所が多く、また、中心から北側に少し離れた中国地方~北陸~東北でも大雨となるおそれがあります。

一方、中心が過ぎた所は、意外と早く雨はやみ、連休明けの14日朝には、東海・関東あたりでも雨風のピークは越え始めるとみられます。

自分で考え、人に聞いて、危険に気づく

「イメージできない災害は防げない」と言われます。

たとえば、「ドセキリュウがきた」「タカシオがきた」と聞いて、現象が思い浮かべられなければ、危険も伝わりません。

災害に備えるために、様々なことを事前にイメージすることはもちろん大事なのですが、それだけだと、自分の知らないことは見落としてしまう可能性があります。

周りで、台風時に起こりそうな災害はないか、自分で考えると同時に、直接でもネット上でもかまいませんので、周囲の人に意見をもらうというのも大事かもしれません。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

TBSテレビ・ラジオ気象キャスター。大学在学中に気象予報士を取得し、民放キー局の報道番組に学生予報士として出演。気象キャスターに携わりながら、企業への予報やアドバイザーも長年担当し、甲子園での高校野球の大会本部気象担当を務めたこともある。災害から身を守る気象情報の使い方など講演も行うほか、Twitterで気象情報を毎日発信。著書に『TEN-DOKU クイズで読み解く天気図(ベレ出版)』がある。1977年滋賀県甲賀市生まれ。

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