大谷翔平の移籍でエンジェルスが得たドラフト指名権は1つ、ドジャースが失ったドラフト指名権は2つ
今オフ、大谷翔平は、ロサンゼルス・エンジェルスからFAになり、ロサンゼルス・ドジャースに入団した。
その間に、エンジェルスは、大谷にクオリファイング・オファーを申し出て、大谷は、それを断った。
クオリファイング・オファーは、FAになった選手に対し、それまで在籍していた球団が申し出ることのできる1年契約だ。金額は、年俸上位125人の平均。今回は、2032万5000ドルだった。選手がクオリファイング・オファーを断り、他球団と契約を交わした場合、申し出ていた球団は、翌年のドラフト指名権を1つ得る。
エンジェルスは、大谷のドジャース入団に伴い、2巡目と3巡目の間のドラフト指名権を手にした。全体75位前後の指名権だ。
2012年のオフ、ニューヨーク・ヤンキースからFAになったニック・スウィッシャーは、1年1330万ドルのクオリファイング・オファーを断り、クリーブランド・インディアンズと4年5600万ドルの契約を交わした。ヤンキースは、スウィッシャーの退団によって得た、1巡目と2巡目の間、全体32位の指名権で、カリフォルニア州立大フレズノ校のアーロン・ジャッジを指名した。
一方、ドジャースは、大谷の入団に伴い、2つの指名権を失った。2巡目と5巡目だ。それに加え、インターナショナル・ボーナス・プール――海外のアマチュア選手に支払う契約金の総額枠――から100万ドルを削減された。
なお、来年のドラフトでエンジェルスが持っている最高位の指名権は全体8位、ドジャースは全体23位だ。エンジェルスのシーズン勝率.451は下から7番目だが、ロッタリー(抽選)の結果、全体7位ではなく全体8位となった。
ドラフトのロッタリーについては、順位が確定する前にこちらで書いた。