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ジャンボニンニクとにんにくの違い|家庭菜園で栽培するときに知っておきたいこと

racss食育インストラクター・調理師/菜園家
青森産ジャンボニンニク

ビッグサイズの「ジャンボニンニク」は、家庭菜園でも育てられます。通常のニンニクの5倍から8倍もの大きさになることも。とてもお得感がありますね。
ただし、通常のニンニクとは大きな違いがあるんです。栽培の前に知っておきたいその違いとは?

ジャンボニンニクとはにんにくではない

ジャンボニンニクは、実はにんにくとは別物!見た目はにんにくにそっくり、栽培方法もにんにくとほぼ同じですが、にんにくではなく西洋ねぎのリーキの変種なんです。にんにくとは味や効能が異なるので覚えておきましょう。

ジャンボニンニクと通常のニンニクの違い

ジャンボニンニクの1片はとても大きい
ジャンボニンニクの1片はとても大きい

ジャンボニンニクは別名無臭ニンニクとも言われ、あのニンニク臭の元であるアリインが少ないため、にんにくの風味はありますが食べた後に気になる口臭が残りません。匂いを気にする人にはメリットですね。
あのにんにくの強い香りを活かしたい料理には向いていないですが、ジャンボニンニクは生ではシャキシャキとした梨のような食感があり、加熱するとにんにくと同じようなホクホク感が楽しめます。1片が大きいので調理しやすいのも便利な点です。
そしてジャンボニンニクの栄養の中で際立っているのは「サポニン」です。サポニンは抗酸化作用や免疫力アップ成分として知られています。ジャンボニンニクは通常のにんにくに負けず劣らずの滋養強壮食品として評価されているのです。
時折、サポニン特有の苦味が出ることがありますが、大抵の場合は気にならない程度で調理に活用できます。

家庭菜園でも育てられます

左が我が家で栽培したジャンボニンニク、右がホワイト6片系のにんにく
左が我が家で栽培したジャンボニンニク、右がホワイト6片系のにんにく

ジャンボニンニクの家庭菜園での育て方は、通常のにんにくとほとんど同じです。
秋に鱗片を植え付け、6月前後に収穫となります。通常のにんにくより背が高く葉も大きくなるので、株間を広めに取ります(20cmから25cm)。トウ立ちした花芽はにんにくの花芽と同じように食べることができます。
筆者も北海道の畑でジャンボニンニクを栽培した経験がありますが、寒い地域では暖地ほど大きくはなりません。それでも大型のにんにく(ホワイト6片)の3倍以上にはなり、その大きさを体験することができました。
気になった方はジャンボニンニクの栽培を試してみてはいかがでしょうか。

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食育インストラクター・調理師/菜園家

学生時代~ハンドメイド作家時代に癒やされる観葉植物の室内栽培にはまったのち、屋外の家庭菜園に魅了され早15年。宿根草とハーブや野菜、野草、山菜系野菜や小果樹を庭で栽培しています。自然を楽しみながら育て、味わい尽くす方法を、調理師・食育インストラクター(2級)の目線から発信していきます。 北海道での家庭菜園の様子はInstagramと公式サイト「racssblog」にて公開中。

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