夜の街・銀座と称されるエリアでもある銀座六丁目。日中は小学校の校庭から賑やかな子供たちの声が聞こえるような街ですが、夜になるとその雰囲気は一転。

色とりどりのネオンや縦に整列した看板がひしめき合う大人の街へとその様子を変え、舌の肥えた人たちが足しげく通うバーや飲食店が活気づきます。

銀座コリドー街もそのひとつ。ガード沿いに和洋中さまざまな飲食店が立ち並ぶグルメなゾーンに、和菓子屋さんが入っているのをご存知でしょうか？

2007年に創業なさった「銀座甘楽」さんは、今や都内のみならず関東の駅ビルなど商業施設を中心に展開する和菓子屋さんです。季節の朝生菓子のほか、豆大福やどら焼き、ご進物にもぴったりな焼き菓子の詰め合わせなど、幅広い用途に対応可能な利便性の高いお店です。

今回は銀座甘楽さんの季節の和菓子、「れもん水まんじゅう」をご紹介。

笹の葉に包まれた半球型の姿は、どこか羽を休める蛍のような儚さも漂わせる風貌。ぷるぷるとした皮から滲むれもん餡の色合いが涼やかですね。

肝心のれもん餡のお味はといいますと、頬の内側がきゅーんと引き締まるような酸味です。あまったるさは一切なく、爽やかで汗がしたたるような暑い日に、少し冷やしていただきたくなるような味わい。

外観ではぼんやりと滲んでいましたが、実際に割ってみると色も爽やかなビタミンカラーのれもん餡なので、夏到来といった印象です。

個人的な好みでは、もう少し白餡の風味を感じたかったところです。ですが、このくらい酸味がきりっと効いたものの方が好みという方も確実にいらっしゃるかと思います。さっぱり、甘さ控えめ、といったワードがぴったりなので、お好みの方には差し入れなんかにも。

良し悪しとは別で、加工でん粉の皮なので、旨味や味わいではなく食感や季節感をカジュアルに楽しむ仕様なのかなと思いました。手軽に季節を味わうのも悪くありませんよね。

こちらは銀座コリドー街の本店のほか、各テナントでも販売されておりますので、見かけた際には是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。