親子で歩む自立の道 〜専門家が明かす驚きの成長戦略〜
こんにちは!保育士ごんちゃんです。
「無理しない育児」をモットーに、保育士として地域の子育て支援事業に従事しながら、オンラインでも育児に関する情報発信をしています。また教員養成大学の研究センターで研究員として子どもの自立について研究中です。
そして私も現役の子育て世代で、3人姉弟の育児に日々奮闘しています。
今回は私が育児でも仕事の研究でも大切にしている、子どもの「自立」についてまとめてみたいと思います。
子育てで大切にしたい「自立」とは
私は子育てにおいて色々と大事にしたいと思っていることがあるのですが、その中でも「自立」というキーワードを大切にしています。
その自立には2つの側面があると考えていて、子どもの自立と親の自立です。
まず私は子育てというものを、「子どもが自立に向かって育っていく過程を親がサポートすること」と捉えるようにしています。
子どもはそれぞれに「育つ力」を持っていますが、特に生まれてすぐは泣くことしかできず、初めから自分だけの力で生きていくことはできません。
親の保護や見守りのもとに、食事、排泄、睡眠など生きていくために必要なことを手助けなしでは生きてはいけませんよね。
そして1年ほど経つと徐々に歩くことができるようになって、2年経つと言葉での意思疎通ができるようになって、というように徐々にできることが増えていきます。
このようにできることが増えると、子ども自身も自分でできるようになることに喜びを感じながら成長していくんだと思うんです。
「できなかったことができるようになる」という経験を繰り返し積んでいくことで、子どもは自立に向かっていくことができます。
そのため、日々子どもと接する時に「こうした方がいいかな、ああした方がいいかな」と迷う時は「子どもの自立を促すのはどっちだろう」と考えて選択することもおすすめです。
親がやってあげれば早いと思うことはありますが、私はあえて子どもにさせてみたり、時にはあまり手をかけずに放っておく選択をすることもあります。
特にいやいや期は自分でしたい気持ちが強くなってくる時期なので、親が手取り足取り1から10までやるよりは少し挑戦できるような余白を残しておいたり、できないかもしれないけど「とにかく自分でやりたい」と言うなら全部委ねたりと「できる経験」を積んで自立に向かっていくような手助けができたらいいなと思っています。
もう一方で大切な「親の自立」という視点
もう1つの自立のキーワードで大切にしていることは「親が自立している」ことです。 子育てが始まると親はそれまでと違って、自分1人のために行動できなくなることが増えますよね。
例えば日常で過ごす場所や出かける場所でも、子どもがいない頃は何気なく行けた場所に行きにくくなったり、子どもが過ごしやすい場所を優先的に選んだりするようになると思います。
そして特に子どもが0歳の時など手がかかる時期は、朝から晩まで子どものお世話で自分のことは後回しな日も多かったりしませんか?
さらに子どものためを思うあまり、親心から親として子どもの教育に良さそうなものに時間やお金を投資することもありますよね。こんな風に子育てをしていると自分のことや自分のやりたいことを犠牲にして、子どものためにやっている行動が無意識に増えていると感じています。
ただ、私は親が「子どものために」と思いすぎず「親が自立して自分の人生を楽しんでいるかどうか」というのが子育てを無理なく楽しむためにとても大事だと思っています。
子どもが小さい時ってどうしても手がかかるから、自分のことは後回しになりがちでやりたいことを我慢することも多いですよね。
しかし、あまりに自己犠牲が続くといつか無理がくるし、子どもの成長を純粋に楽しめなかったり、育児が苦痛に感じてしまう可能性があります。
そのため親が子育てで孤立せずに周囲の手を借りること、定期的にリフレッシュできるように物理的な対策を取ることもとても大事なことです。
子どもの教育や成長に親が自分自身を捧げすぎないで、子どもがいるからと言ってやりたいことを我慢しすぎずに、親である以前に1人の自分として自立した人生を送れたらいいなと思うんです。
もちろん、親として子どもに対しては幸せな人生を歩んでくれたらと願う気持ちはあるし、できる限りのことをしてあげたい気持ちはあります。ですが子どもには子どもの人生があるので、親である私が子どもの人生を代わりに生きていくことはできません。
だからこそ、親は親、子どもは子どもというように個々で自立していることがとても大事だと感じています。家族で一緒にいる上は、お互いを尊重して思いやりを思って仲良くしていけたらいいですが、 そもそも生まれ持った持ち味や個性が親と子でも違います。ですからいくら教育をして同じ価値観にしたいと思ったとしても、そうならないこともありますよね。
したがって、子どもがどう思うかやどう感じるかを尊重しつつ、そこで違うところがあれば話し合ったり、価値観をすり合わせていきながら意見を交換していけたらいいなと思っています。
子どもはいつか旅立つ。そのとき親は?
この記事を日頃から読んでくださっている皆さんは、乳幼児期のお子さんを子育て中の方が多いのではないでしょうか。そうなるとまだまだ小さくて、日頃から何十年後に子どもが親元を離れる想像をしながら子育てをしている方は少ないんじゃないかなと思うんです。私も実際は毎日そういうことを考えながら子育てしてるというよりは、日々の目の前にあることをこなすのに精一杯な日がほとんどです。
しかし、子どもはいつか完全に自立して親元を離れます。就職や結婚などそれぞれのタイミングで、親の力を借りなくても精神的にも金銭的にも自立して生きていく日が来る人が多いと思います。
一見遠い将来のように思えますが、それは乳幼児期の今の時期からの子育ての積み重ねでたどり着く未来です。親がずっと自分を犠牲にして子どもを優先にして生きていくと、いざ子どもが親から離れた時も親の方が精神的に子離れできなくなるケースがあります。
さらに言うと、子どもが大きくなって親が思うような結果や成長を遂げなかった場合に、子どもに対して「育ててやったのに、あんなにしてあげたのに」という気持ちが生まれる可能性もあると思います。実際私の身近な人でも、親からこんな風に育ててやったのにという気持ちを言われ続けて苦しんでいる人がいます。
しかし、親なら産んだら育てるのは当たり前というか義務で、それは子どもに感謝を強いるようなものではないと思うんです。
そう思うのは子育てで自己犠牲が続いたり、親自身が苦しいことが多いとどうしても子どもに求めるものが増えてしまうのかなと、そのケースを聞いて思いました。
子どもは小さくても自分自身の意思を持った1人の人間ではありますが、人生経験の少ない幼少期は大人のように自分の頭で考えて判断することは難しく、親の言うことから子どもが受ける影響というのは大きいです。
ただ、受ける影響が大きいとは言っても、子どもの人生を親が思い通りにコントロールすることはそもそも不可能です。
親が子どもに代わって子どもの人生を生きることはできないので、子どもの意思や子ども自身の人生を尊重して、子どもの人生に親の思いをかけすぎないことも大事です。
親になっても自分の人生を楽しもう!
子どもに手がかかる乳幼児期だとしても、親は自分のやりたいことや趣味などの楽しみを持って「自分の人生を楽しもうとする」というのがとても大事だと思います。
例えば、出かける場所を選ぶ時も子どもが過ごしやすい場所をいつも選んでることが多いとしたら、たまには親が行きたい場所に子どもを連れていくことで「親がしたいことを楽しんでいる姿を子どもに見せる」というのもとても素敵です。
それに子どももそんな風に人生を楽しむ親の姿からはいい影響を受けるので、子どものためにと思いすぎないで、親が自分の人生を楽しむということが子どもにとってもいいことだと思っています。
今はまだまだ遠い先の未来に思える子どもの旅立ちの日ですが、そういう日が来た時に、親ではない自分としても楽しみを持っている人生を送れていたら素敵だと思いませんか?
そのためにも、私も何十年も我慢して「子どもの手が離れた時にしよう」と思うよりは、今できることから自分がやりたいと思うことは諦めずに挑戦したり、日常にうまく取り入れ続けていきたいと思います。
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今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。また次回の記事でお会いしましょう!