京都市下京区・大正時代に創業した老舗洋食店の超充実ランチが800円でいただける幸せ!
前にも書きましたが、お伺いするお店はインターネットの先人たちに教えていただいたり、グーグルマップで見つけたり、いろいろなのですが、なかには飛び込みで見つけるお店もあります。そのお店が大当たりだったときは喜びもひとしお。今回のお店もそんな一軒。まったく下調べナシ、散策中にたまたま見つけたのですが、これが大大大〜とノックさんが走っちゃうくらいの大当たり。早速ご紹介させていただきます。
こちらが「洋食の店 吉長亭」さん。店頭の記事の切り抜きによりますと、創業は大正時代とのこと。そして店名について。看板を見ていただくとわかるように「吉」の字は「土」に「口」が正しいのですが、字が出ないので「吉」でいかせていただきます。読みがなも看板にありますように「よしなが」ではなく「よしちょう」なのですね。場所は松原西洞院上がって西側。最寄り駅は地下鉄四条or五条、グーグルマップによるとどちらからも徒歩8分くらいなので、京都の真ん中っていってもいい立地です。しかし、この辺り、何回も通ったことあるんですが、全然気が付きませんでした。なぜ、こんなエエ感じの店構えを見逃していたのか、甚だ謎ではございます。
店内も表のデザインと統一されておりますね。そして目にも鮮やかなテーブルクロスよ! 歴史あるいいお店に共通の、時間が醸し出すいい空気感&ちゃんとしている清潔感にあふれております。
メニューはいたってシンプル。ランチのセットが3種、あとはカレーにハヤシ、そしてカツ、トンカツ、ハンバーグの各ライス類となっております。カツライスのカツは牛カツなんでしょうか、トンカツと値段いっしょですが。
B面には飲み物が書かれております。あ、最後にお店情報を入れてますが、このメニュー表に書かれてるのと少しだけ違ってるんです。ラストのお店情報は店頭の貼り紙のものでして、どっちにしようかと考えたんですが、お店に入る前に知りうる情報の方がいいかな、と。とはいえ、当面水曜夜もお休みという以外はそう大きく変わらないので、あまり気にせずにいきましょう〜ラララ〜。
各テーブルにセットされているこのナプキンを見てもちゃんとされてるのが伝わってきますでしょ。味変はウスターソース、そして塩のみのシンプルさもグー。ちなみに店内には新聞や雑誌なども置かれておりましたよ。
これがBランチ、なんと800円なんです! 大正創業の老舗洋食店で、ハンバーグとトンカツがいっしょに楽しめてこの値段は超おトク。そして グリーンピースがのったハンバーグのルックスよ! さらに箸袋のシブさよ!! そんでもって付け合せの充実ぶりよ!!! と運ばれてきただけで大興奮してしまいました。ハムに添えられたマヨネーズとかもっと興奮ポイントはあるんですが、とにかくいただきましょう。
ちょっと切り口がアレですが、ちゃんとお箸でカットしてますのでご安心ください。ハンバーグは柔らかな食感で肉のおいしさもしっかり感じられます。きっと間違いなく自家製だと思われるデミグラスソースは、あっさりとした味わいでハンバーグにマッチングーでございます。
そしてカツはご覧のようにほどよい厚さで柔らかく食べやすい仕上がり。サクッとした衣にソースが絡んでこれまたグーググー。濃い味好きなもので、ウスターソースをプラスしていただきましたよ。
そして先程も書きましたが、付け合せの充実ぶりにも思わずニンマリしてしまうこと請け合いなんでございますよ。このスパゲティ&パセリのコンビもたまりませんし、キャベツの千切り&レタス&キュウリは、彩りはもちろん、盛り付けも美しく、まさにスキなし。さらに……。
あら、めでたい! ハムの後ろにはポテサラと今年の干支であるうさぎのリンゴも隠れているという芸の細かさ。もう一度いいますが、大正創業の老舗洋食店でこの充実の内容で1,000円で200円お釣りくるって、令和の奇跡と言えましょう!
そんでもってここまできたら当然と思われるでしょうが、ご飯もしっかりおいしいんです。絶妙の炊き加減で、お米の柔らかさというか硬さというか、とにかくうまい! というわけで、すべてにおいて完成度の高さが際立ってたこのBランチ。食べながら「ホントに800円でエエのかしら?」と思いつつ、ぺろりと完食いたしました。
老舗の実力をこんなにお手頃価格で楽しませてくれる「吉長亭」さん。今回はお昼のオンタイムをズラした時間だったのでスムーズに入店できましたが、きっとお昼時には周辺の方々で大賑わいだと思われ。四条烏丸からも徒歩圏内なので、京都へ観光、買い物に来られた際には、ぜひぜひ!
洋食の店 吉長亭(吉の字は土に口)
住所/京都市下京区西洞院松原上る
営業時間/11:30〜13:50L.O.、17:00〜19:00L.O.※店頭表示による
定休日/土曜、日曜、祝日、水曜夜※店頭表示による