【NHL】兄弟で目指し歩んだNHL。悲願のスタンレーカップ獲得なるか?
イースタンカンファレンス・ファイナルで対戦している、フロリダ・パンサーズとカロライナ・ハリケーンズには、ホッケー界を代表する兄弟がいることをご存知でしょうか?
▼エリック・スタール(38歳・フロリダ・パンサーズ)
2003年 ドラフト全体2番目指名
2006年 スタンレーカップ獲得(NHLチャンピオン)
2010年 バンクーバーオリンピック金メダル
▼マーク・スタール(36歳・フロリダ・パンサーズ)
2005年 ドラフト全体12番目指名
▼ジョーダン・スタール(34歳・カロライナ・ハリケーンズ)
2006年 ドラフト全体2番目指名
2009年 スタンレーカップ獲得
▼ジャレッド・スタール(32歳・引退)
2008年 ドラフト全体49番目指名
スタール兄弟はカナダのオンタリオ州サンダーベイ出身の4人兄弟で、全員がNHLからドラフト指名。そのうち、長兄エリック、次兄マーク、三兄ジョーダンは、3人ともドラフト一巡目で指名されています。また、4人とも、NHLでプレイした経歴を持っているという兄弟なのです。
長兄のエリックが2003年に、続いて2006年にジョーダン、2007年にマークがNHLデビュー。4番目の弟ジャレッドは、マイナーリーグで長くプレイしていましたが、2013年にカロライナ・ハリケーンズで2試合に出場。その年は、長兄エリック、三兄ジョーダンが同じチームにいたため、「3兄弟揃っての試合出場」と話題になりました。
エリック、ジョーダン、マークは、それぞれが、NHL試合出場1,000試合を達成。兄弟のうち3人が1,000試合出場を記録したNHL史上初の兄弟となっています。
また、エリックは2006年にカロライナ・ハリケーンズで、ジョーダンは2009年にピッツバーグ・ペンギンズで、スタンレーカップを獲得し、ホームタウンのサンダーベイにスタンレーカップを持ち帰っています。
今回対戦する3人のうち、スタンレーカップを獲得していないのは、次兄のマークのみ。3人とも既に30代となり、スタンレーカップを獲得するチャンスは今後それほど多くないと予想されます。スタール兄弟がプレイオフで対戦するのは、これが初めてではありませんが、ご両親などのご家族も含めて複雑な心境であることは間違いありません。
ちなみに、スタンレーカップのプレイオフで3兄弟が対戦するのは、ブレント、リッチ、ロンのサッター兄弟が、シカゴ・ブラックホークスとセントルイス・ブルースとに分かれて対戦した1992年以来となります。