若者に「気持ち悪い」と言われる上司の話し方4つの特徴
職場でのコミュニケーションは、円滑な業務遂行や良好な人間関係の構築に欠かせない。しかし、上司の中には若手社員から「気持ち悪い」と思われる話し方をしている人がいる。
なぜそう思われてしまうのか?
今回は、若者が「気持ち悪い」と感じる上司の話し方の特徴を4つ紹介する。若者とのコミュニケーションで悩んでいる人は、ぜひ最後まで読んでもらいたい。
■過度な馴れ馴れしさ
上司が若手社員に対して過度に親しげな態度をとると、逆効果になることがある。例えば、無理に若者言葉を使おうとしたり、「友達みたいに」接しようとしたりする行為だ。
「エモい」「ワンチャンいけんじゃね?」など、無理に若者言葉を使おうとする上司を見て、若手社員は違和感を覚える。
また、初対面や入社間もない若手に対して、いきなり「君」付けで呼んだりするのも避けたほうがいい。適切な距離感を保つことが、互いの尊重につながる。
■媚びたような褒め方
「さすが」「すごい」「すばらしい」――これらの言葉を使って褒める「3S活動」は、過剰な褒め言葉として嫌がられることもある。実力や成果がまだ伴わない段階で褒められると、若者はかえって上司を信用しなくなる。
とくに、若手社員は大人の建前や社交辞令に敏感だ。上司に媚びられると、さすがに気持ちが悪い。大事なことは適切な評価だ。優秀な若者ほど成長したいと願っている。具体的な改善点を示すことが、真の意味での褒め方と言えるだろう。
■上から目線でのアドバイス
「俺が若い頃は〜」「これくらいできないのか?」といった言葉を頻繁に使う上司がいる。自分の有能さをアピールするために過去の成功経験を基準に指導しようとする姿勢だ。
しかし、時代や環境が異なる中、単純に上司の経験が参考になるかどうかはわからない。むしろ、このような目線、姿勢は若手社員の反発心を招くだろう。
若者はマウントをとられることを嫌がる。上司の過去の経験は貴重だが、それを押し付けるのではなく、現在の状況に合わせて適切なアドバイスを行うことが大切だ。
■無駄に長い話
「話し方」がヘタな人は、とにかく話が長い。要点がつかめない長々とした話ほど、相手を苦痛にさせることはない。結論が見えないまま、関係のないエピソードを次々と語る上司。あるいは、話が脱線してそのまま戻らない上司。
このような話し方は、聞き手の集中力を奪い、「時間の無駄だ」という印象を与える。とくに「タイパ」を重視する若い世代にとっては耐え難い。
「30秒経ったらいったん相手に渡す」「電話は長くても2分まで」などと、自分でルールを決めて話すようにしよう。
■若者に「マニュアル対応」はやめよう
上司と部下の関係は、単なる上下関係ではない。互いを尊重し、適切な距離感を保ちながら、共に成長していく関係であるべきだ。
「気持ち悪い」と感じられる話し方の特徴を意識し、改善することで、世代を超えた信頼関係を築くことができるだろう。
何よりも大事なことは「マニュアル対応」をやめることだ。人それぞれ個性がある。相手に合わせて「話し方」を変えることが基本だ。相手のタイプによって話し方を変える方法は、以下の記事を参考にしてもらいたい。
<参考記事>
■ずば抜けて頭の回転が速い人に馬鹿にされない正しい接し方、話し方