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藤井聡太竜王、30勝に達して勝率8割台もキープ 服部慎一郎五段と徳田拳士四段、依然記録ランキング上位

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 今年度もおそるべき活躍を続けている藤井聡太竜王。12月に入ってからは竜王位防衛を達成し、棋王戦では挑戦者決定戦にも進みました。現在の公式戦成績は30勝7敗(勝率0.811)です。

 6年連続での年間勝率8割台も、現実味を帯びてきました。

 藤井竜王の通算成績は295勝59敗(勝率0.833)。300勝到達もカウントダウンの段階に入っています。

 服部慎一郎五段(23)は今年度51局戦って、39勝12敗(勝率0.765)。対局数、勝数、連勝(15連勝)の3部門で依然トップに立っています。

 12月16日には王位リーグ入りをかけた、菅井竜也八段との対戦を控えています。ここも突破すると、さらに対局数が増えます。

 徳田拳士四段は28勝5敗(勝率0.848)。勝率部門で1位です。

 徳田四段は依然高勝率ですが、連敗を喫したため、史上最高勝率のペースからは少し遠ざかりました。

 徳田四段もまた王位戦予選では決勝まで進んでいます。12月16日、現在10連勝中の都成竜馬七段とリーグ入りをかけて戦います。

 C級2組順位戦では、服部五段は7連勝。徳田四段は6勝1敗。こちらの昇級争いもまた注目です。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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