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手に取ったらNGのモロヘイヤ!ここだけは注意して【野菜のプロ】農業女子歴15年が伝授

榎本房枝農業女子/野菜ソムリエプロ

モロヘイヤは、見た目が地味で目立たない野菜ですが、実は栄養価が非常に高い野菜です。特にカロテンの含有量は野菜の中でもトップクラスで、ビタミンB群やビタミンC、Eも豊富です。これらの栄養素は、胃腸が疲れているときに最適で、モロヘイヤを摂取することで体の調子を整える効果が期待できます。しかし、モロヘイヤの葉っぱは非常に薄いため、冷蔵庫で保存するとすぐに乾燥してしまい、「ヨレヨレ・カサカサ」になってしまうのが難点です。冷蔵庫での保存はおすすめできません。購入したらできるだけ早く調理することが大切です。

冷蔵ストックは、カサカサに

もし、葉っぱがカサカサになってしまった場合は、大きなボウルに水をはって、モロヘイヤ全体をそのまま水に浸けてください。数分間浸けておくと、葉が水分を吸ってピンと元の状態に戻ります。これで再び調理可能になります。

ゆでて冷凍するのが一番モロヘイヤの救済に

茹でて細かく刻んだ状態
茹でて細かく刻んだ状態

モロヘイヤを長期保存する場合、冷凍が最適な方法です。冷凍保存の前には、まず1分ほど茹でることが大事です。茹でた後は冷水に取り、冷ましてからしっかりと手で水気をしぼります。この工程を丁寧に行うことで、後の作業がスムーズになります。次に、まな板に置き、細かく刻んでください。モロヘイヤを刻むと、独特のネバネバがどんどん出てきますが、細かく刻むことで食感が良くなり、葉のボソボソ感も軽減されます。

保存は楽な方法が一番

製氷皿に入れた状態
製氷皿に入れた状態

刻んだモロヘイヤは、ラップで小分けして冷凍するのが一般的ですが、ラップ作業はぬるぬるして手間取ることがあるため、製氷皿を使った方法もおすすめです。製氷皿に刻んだモロヘイヤを入れて冷凍し、カチカチに凍ったら、取り出して密閉袋に入れて保存します。この方法だと、使う分だけ簡単に取り出せるので便利です。サイズが均一になるため、調理の際の使い勝手も良く、冷凍庫内での整理もしやすいです。モロヘイヤは手軽に栄養を摂れる優れた野菜なので、正しい保存方法で無駄なく活用しましょう。

家庭菜園のモロヘイヤは種子やサヤに注意!

サヤがついてる状態(自分の畑で撮影)
サヤがついてる状態(自分の畑で撮影)

モロヘイヤの旬も、もうすぐ終わりです。この時期に一番チェックするのは、モロヘイヤのサヤに注意することです。市場などから流通してスーパーの店頭に並んでいるものはしっかり管理されているので問題ないのですが、家庭菜園や直売所などにあるものは気をつけましょう。 私も以前、直売所で花が付いているモロヘイヤに出合い、よく見るとサヤが付いている状態になっていました。このモロヘイヤのサヤや種子には、めまいや吐き気を引き起こす有害物質が含まれていると言われています。そういう意味でも、サヤは絶対に食べないでください。

※この記事には個人の見解を含みます。

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農業女子/野菜ソムリエプロ

農業女子(農水省・農業女子プロジェクトメンバー)、農業内外の様々な企業とのコラボで、使いやすい商品開発をし、職業としての農業と、野菜の魅力を社会に発信中。農業女子としてメディア実績多数。農作業着など現場の意見を取り入れてもらい「ワークマン公式アンバサダー」として、商品開発あり。保有資格:野菜ソムリエプロ、調理師、フードアナリスト2級。

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